LEXUS 新型「LX」を世界初公開

LEXUSは、同ブランドのフラッグシップSUV 新型「LX」をサウジアラビア王国とアラブ首長国連邦で初公開し、オンラインでも映像を公開した。

LEXUS 新型「LX」を世界初公開

「LX」は、LEXUS SUVラインアップのフラッグシップモデル。高い走破性とラグジュアリーな内外装を備え、日本だけでなく北米、中近東、ロシアといった地域で高い人気を得てきた。


新型「LX」のコンセプトは「世界中のどんな道でも楽に、上質に」。これの実現に向けて新プラットフォーム「GA-F」の採用や200kgの軽量化によるオンロード走行性能の向上、マルチテレインセレクト・クロールコントロールの進化によるオフロード走行支援機能の充実が実施されている。また、後席空間を拡充した4人乗り仕様の「EXECUTIVE」が新設定された。

LEXUS 新型「LX」を世界初公開

オンロード走行性能

GA-Fプラットフォーム採用

新GA-FプラットフォームをLEXUS初採用。高剛性で軽量なフレームにより、衝突安全性能、静粛性、走りの質を向上させた。

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ボディでは、ボンネット、ドアパネルに加えてルーフ素材も軽量のアルミニウムに置換した。また、エンジンユニットをより後方に配置することで車両の前後重心点を最適化している。これらにより約200kgの軽量化と低重心化、前後重量配分の改善を果たした。

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パワートレーン

パワートレーンは、最高出力415PS、最大トルク650Nmを発生する3.5L V6ツインターボガソリンエンジンと10速ATの組み合わせ。アクセルの踏み始めからシームレスでリニアな加速をドライバーに提供する。

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10速ATは、発進時を除くほぼ全域でロックアップを作動させ、ダイレクトなフィーリングを実現。また10速化により、ギヤステップのクロス化、全体のギヤレシオのワイドレンジ化を実現し、リズミカルで心地の良い走りと、高速燃費の向上を実現した。

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オフロード走行性能


マルチテレインセレクト

「マルチテレインセレクト」を新型でも採用。路面状況に応じた走破性能を引き出す。

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従来はローレンジ(L4)のみだった「マルチテレインセレクト」の動作範囲をハイレンジ(H4)にも拡張。岩石路の極低速走行から未舗装路の高速走行まで、どんな道でも楽で上質な走行を実現する機能に進化した。

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クロールコントロール

駆動力とブレーキ油圧を自動で制御するクロールコントロールを搭載。凹凸の激しいオフロードや滑りやすい路面を走行する際、ドライバーはアクセルやブレーキ操作をすることなく、ステアリング操作のみで極低速走行が可能となる。ホイールスピンや車輪のロックを抑制するためスタックからの脱出能力が高く、駆動系への負荷も軽減する。

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デュアルディスプレイ

インストルメントパネルには、上下2画面のデュアルディスプレイを採用。上部は12.3インチのタッチディスプレイでナビゲーションやオーディオ画面を表示し、オフロード走行時にはマルチテレインモニターになる。

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下部の7インチタッチディスプレイはマルチテレインセレクトやドライブモードセレクトなど走行系の画面を表示する。これにより、上部画面でカメラ画像を表示しながら、下部で車両状態をリアルタイムで同時に表示することで、画面の表示を切り替えることなく、オフロード走行時の状況把握を可能にする。

マルチテレインモニター

車両周辺の状況確認を4つのカメラでサポートするシステム。フロント・サイド両側・リヤに搭載したカメラでとらえた映像をカメラスイッチで切り替え、12.3インチディスプレイの全面に車両周辺映像を映し出し、ドライバーの死角になりやすい車両周辺の路面状況を確認可能にする。

アンダーフロアビューに切り替えると、手前で撮影された過去の映像を床下透過映像として提供し、現在の車両やタイヤ位置を示す線を合成することで車両下の状態や前輪の位置を確認できる。

新グレード“EXECUTIVE”“OFFROAD”


悪路でも快適な移動を提供する“EXECUTIVE”

新設定された“EXECUTIVE”は、後席空間の拡充と寛ぎに重点を置いた4人乗り仕様車。荒れた路面を移動する際もリラックスの出来る空間をめざした。

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悪路走破性を高めた“OFFROAD”

国内専用仕様となる“OFFROAD”を新設定。より高いオフロード走破性を発揮するために、3つのディファレンシャルロック(フロント・センター・リヤ)を標準装備した。必要に応じてディファレンシャルをロックすることで、脱出性を高めている。加えて、扁平率の高い18インチタイヤを装備し、悪路での路面追従性を高めた。

エクステリア・インテリア

エクステリアでは力強さを感じさせるとともに細部にこだわった造形を、インテリアでは乗員が安心感やくつろぎ感を得られる室内空間を追求した。コックピットでは、クルマとドライバーが直感的につながり、より運転操作に集中できるコックピット思想「Tazuna Concept」により、視認性と操作性の良さを実現した。

エクステリア

フロントフェイスでは、7組のフローティングバーで立体形状をつくり、フレームの無いシームレスな構成のスピンドルグリルを造形した。デザイン性はもちろん、ツインターボエンジンに対しての高い冷却性能も有している。

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サイドラジエーターグリルも冷却性能を確保するため開口部を大きくとり、整流効果の高い形状とした。

ヘッドランプは、L字型のクリアランスランプ(デイタイムランニングランプ機能付)を立体形状へと進化させ、さらにインナーレンズを二重化し、それぞれに異なる段差を設けることで、奥行き感と見る角度による変化を与えている。

LEXUS 新型「LX」を世界初公開

リアではブランドマークを従来のL字ロゴからLEXUSロゴに刷新。「LX」が次世代LEXUSであることを主張する。

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足元には、LEXUS最大となる22インチ鍛造アルミホイールを採用。高輝塗装で深い立体感を表現した。

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インテリア

前席空間では、アシストグリップの太さや角度にこだわり、オフロード走行時の姿勢保持のしやすさと乗員を包み込む造形美を両立した。フロントドアトリムの肩口や腰部に柔らかなソフトパッドを配し、プロテクト性を強調している。

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セカンドシートは、サイドサポート高さとクッション性を最適化することでホールド性を高めた。

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7人乗り仕様の3列目シートでは、荷室スペースを調節できるように電動リクライニングを可能としている。

シートアレンジでは「マルチシートオートアレンジ」を採用。荷室のオートアレンジスイッチの操作により、フロントシートも含む全てのシートが動いて広大な荷室を作り出す「ラゲージスペース拡大機構」と、セカンドシート肩口のスイッチを押すことによってセカンドシートを電動で折り畳みつつ跳ね上げ、サードシート(7人乗り仕様)への乗降性をより容易にする「ウォークイン機構」を設定している。

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コックピット

クルマとドライバーがより直感的につながり、より運転操作に集中できる新たなコックピット思想「Tazuna Concept」を取り入れた。12.3インチタッチディスプレイ上端を水平に配置することで、悪路走行時でもドライバーが平衡感覚を把握できるようにしている。

LEXUS 新型「LX」を世界初公開

LEXUSは新型「LX」の日本発売を、2022年初頭に予定している。