SUBARUは新型「レガシィ アウトバック」(日本仕様)を10月7日に発表した。
「レガシィ アウトバック」は、「乗用車の快適性」「SUVの走破性」「ステーションワゴンの積載性」を併せ持った“クロスオーバーSUV”。今回発表された新型では、「知的好奇心を刺激し、新たな発見を促すクロスオーバー」というコンセプトのもと、歴代モデルが培ってきた価値に最新の技術を組み合わせて、さらなる進化を遂げている。
エンジンには低回転域から力強いトルクを発生させる1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジンを採用。またスバルグローバルプラットフォーム+フルインナーフレーム構造等による車体剛性の最適化で、動的質感と衝突安全性能を大幅に向上させた。
先進安全装備では、リアルワールドにおける実用性を進化させた「新世代アイサイト」や、3D高精度地図データを採用した高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を全車標準装備することで、新次元のストレスフリーなセイフティドライビングを実現している。
エクステリアでは、スピード感のあるシルエットに、厚みを強調したボディパネルや力強さを表現したクラッディングを組み合わせることで、一目見ただけで感じられるアクティブさとタフさを表現した。
インテリアでは、ハーマンカードンサウンドシステムや本革シート(ナッパレザー)を採用し、フラッグシップクロスオーバーSUVとしての上質感を演出している。また、大型センターインフォメーションディスプレイや、フル液晶メーターで構成されたデジタルコックピットは、運転に必要な情報の認知から操作を、よりスマートにサポートする。
新型「レガシィ アウトバック」主な特徴
走行性能
1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジン
日常での扱いやすさを重視し、低回転域から300Nmの高トルクを発生。アクセルを踏み込むとしっかりとした加速感が得られ、高速道路上での合流や追い越しなども気持ち良く行える。少ない燃料でより多くのエネルギーを生み出すリーン燃焼などの採用により、優れた環境性能も実現。レギュラーガソリン仕様のため経済性にも優れている。新型リニアトロニック
変速ショックのない滑らかな加速と、リニアなレスポンスを提供するリニアトロニックを搭載。変速比幅の拡大によって、発進時の力強い加速や高速巡航時の燃費性能が向上したほか、優れた静粛性も実現した。さらに8速マニュアルモードを採用し、操る愉しさも一段と高めている。スバルグローバルプラットフォーム × フルインナーフレーム構造
総合安全性能のレベルを引き上げ、ドライバーの意思に忠実なハンドリングや、不快な振動騒音の低減によって快適な乗り心地を提供する「スバルグローバルプラットフォーム」を採用。また、ボディ全体の骨格連続性を高める「フルインナーフレーム構造」や微小な変形を抑える「構造用接着剤」などを採用し、さらなる高剛性化と軽量化を実現している。エクステリアデザイン
SUBARU共通のデザインフィロソフィー“DYNAMIC x SOLID”を「アウトバック」のキャラクターに適応させ、「Active & Tough」というデザインコンセプトのもと、一目見てアクティブ性能を感じられるデザインを目指した。フロントビュー
大型化したグリル開口部を中心にダイナミックな造形とした。また、クラッディングを拡大することで、タフで力強いイメージを演出。フロントマスク全体を精悍なデザインに仕上げた。サイドビュー
ボディパネル面に厚みとボリューム感を持たせ、安心感やタフさを表現。道を選ばず、どこにでも行けそうな「逞しさ」を感じさせるデザインとした。リヤビュー
立体感を強調したリヤコンビネーションランプなどにより、「頼もしさ」に加え、先進的でシャープなイメージを表現した。ボディカラー
「ブリリアントブロンズ・メタリック」「オータムグリーン・メタリック」「サファイアブルー・パール」を新設定した。インテリアデザイン
伸びやかな連続造形で開放感を表現したアッパーエリアと、適度な包まれ感を演出したロアエリアとのコンビネーションでレガシィ アウトバックらしい室内空間を表現した。本革シート(Limited EXにメーカー装着オプション設定)
本革の素材には、しなやかで自然な触感が心地良いナッパレザーを使用。特殊な「なめし加工」による質感高い仕立てにより、ゆったりと包み込まれるような快適な座り心地と、体をしっかりと支える高いホールド性を両立した。カラーラインアップには、空間を上質かつ華やかに彩るタン、品のある落ち着きを感じさせるブラックの2色を用意している。
撥水ポリウレタンシート(X-BREAK EXに標準装備)
X-BREAK EXには、表面についた水分が染み込みにくいポリウレタン素材のシート表皮を採用。よりアクティブなシーンで活躍するだけでなく、飲み物をこぼしてしまった時など日常の使い勝手にも優れている。パッケージ/ユーティリティ
居住性
ボディサイズを見直し、居住空間と荷室積載量を拡大。車体構造の見直しにより、スタイリッシュな外観はそのままに、ゆとりとくつろぎの空間を実現した。ロードクリアランス
213mmの最低地上高を確保。アプローチアングル/ディパーチャーアングル、ランプブレークオーバーアングルなども最適化し、高い走破性を実現した。ハンズフリーオープンパワーリヤゲート
リヤゲートの六連星オーナメント部のセンサーに肘など体を近づけることでリヤゲートを開けられるハンズフリーオープンパワーリヤゲートを採用。両手がふさがっていても、簡単にリヤゲートを開けられる(Limited EX標準装備、X-BREAK EXはメーカー装着オプション設定)。カーゴルーム
561L(カーゴフロアボード上部:522L、サブトランク39L)の容量を確保。隅々まで効率よく使えるフラットな荷室スペースを実現している。ポップアップ式トノカバーは、取り外してサブトランクに収納することが可能だ。安全性能
「新世代アイサイト」を全車標準装備した。広角化した新開発のステレオカメラに加えて、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現。ソフトウェアの性能向上や、電動ブレーキブースターの採用などにより、これまで以上に幅広いシーンで安全運転をサポートする。前側方プリクラッシュブレーキ
見通しの悪い交差点や店舗の駐車場などから出庫する際に、前側方レーダーによって前側方から接近する車両を検知。衝突の危険があるとシステムが判断した場合、警報音やアイサイトアシストモニターなどで注意を喚起。回避操作がない場合はブレーキ制御を行い、出会い頭の衝突回避をサポートする。前側方警戒アシスト
11.6インチセンターインフォメーションディスプレイにフロントビューモニターを表示させている際、見通しの悪い交差点などで、前側方レーダーによって接近車両を検知すると、映像内にインジケーターで通知する。緊急時プリクラッシュステアリング
プリクラッシュブレーキの制御だけでは衝突回避が困難な場合、システムが周囲に回避スペースがあると判断すると、ステアリング制御もあわせて行い衝突回避をサポートする。エマージェンシーレーンキープアシスト
約60km/h以上で走行している場合、隣接車線の後方車両が接近しているにもかかわらず、車線変更を行おうとした場合や車線からはみ出しそうになった際、音と表示でドライバーに注意を喚起するとともに、ステアリング操作をアシストして車線からの逸脱を抑制する。高度運転支援システム「アイサイトX」全車標準装備
一定の条件を満たした自動車専用道路で、GPSや準天頂衛星システム「みちびき」などからの情報と、車線単位の道路情報を持つ3D高精度地図データを組み合わせることで、自車位置を正確に把握。運転支援機能を大幅に拡張する。作動条件が揃うとメーターにアイコンが表示され、ステアリングのスイッチを押すとシステムが作動。幅広いシーンでアクセル・ブレーキ・ステアリング操作のアシストを行い、快適なロングドライブをサポートする。渋滞時ハンズオフアシスト
自動車専用道路上での渋滞時(0km/h~約50km/h)、一定の条件を満たすと、ステアリングから手を放すことが可能となり、渋滞時のドライバーの運転負荷を大幅に軽減する。渋滞時発進アシスト
自動車専用道路上での渋滞時、ドライバーが前を向いているなど一定の条件が揃えば、スイッチ操作をすることなく発進する。カーブ前速度制御
自動車専用道路を走行中、進入するカーブの曲率に合わせて、適切な速度に制御する。料金所前速度制御
料金所の手前で、ETCゲートを安全に通過できる速度まで減速。通過後はセット車速まで加速する。アクティブレーンチェンジアシスト
自動車専用道路での高速走行時(約70km/h~約120km/h)、ドライバーが方向指示器を操作し、システムが作動可能と判断すると、ステアリングを制御して車線変更のアシストを行う。ドライバー異常時対応システム
ツーリングアシスト作動中に長時間ステアリングから手を放しているとシステムが判断した場合や、渋滞時ハンズオフアシスト作動中に脇見や居眠りを検出した場合に警告を発する。それでもステアリングを握らない状態が続いた場合は、ドライバーに異常が発生したと判断。徐々に減速・停止し、ハザードランプやホーンで周囲に知らせる。メーカー希望小売価格は、X-BREAK EXグレードが414万7,000円で、Limited EXグレードが429万円。