丸太みたいなフレームの電動バイク「Vinci」

「Vinci」は丸太みたいなフレームを持つ電動バイク。米国カリフォルニア州在住うのプロダクトデザイナーEnzo Prathamesh Shindeさんが開発しました。

丸太みたいなフレームの電動バイク「Vinci」
丸太みたいなフレームを持つ電動バイク「Vinci」

Enzoさんは昔からバイクが大好きで、10代の頃からバイクにまたがってあちこちを走っていたそう。その思いはいまも変わっていないそうです。


とはいえ、学生時代に乗っていたバイクは大人になって乗るのはちょっと恥ずかしく、大型のガソリンバイクはEnzoさんが住むシリコンバレー地域やサンフランシスコを走るには不似合い。だけど、そのような場所に適していると言われる電動バイクのデザインは、Enzoさんの趣味とはちょっと違っていました。そんな状況でEnzoさんは手軽にどこにでも行けるだけでなく、デザインもカッコよい乗り物として「Vinci」を開発しました。

丸太みたいなフレームの電動バイク「Vinci」
お手軽だけどカッコよい電動バイクとして「Vinci」をデザイン

前述の通り、丸太のようフレームが特徴。この丸太状フレームの先端にヘッドライトとテールランプが取り付けられています。

丸太みたいなフレームの電動バイク「Vinci」
丸太のリアにはテールランプ

ハンドルは丸太から直接生えてきたようなデザイン。丸太フレームの電動バイクは他にもありますが、ハンドルをこのように取り付けたデザインは他にはなく、差別化が図られています。

丸太みたいなフレームの電動バイク「Vinci」
丸太から直接生えたようなデザインのハンドル

丸太みたいなフレームの電動バイク「Vinci」
参考画像:丸太フレームの電動バイクSol Motors「Pocket Rocket」
ハンドルの取り付け方が「Vinci」とは異なります

丸太の後ろ部分にはシートが装備されています。このシートは、一般的なバイクと比べると幅が狭いために長距離のツーリングには向きません。でも、通勤や通学など、短距離の移動であれば問題なく利用できそうです。

https://ennori.jp/5477/sol-motors-pocket-rocket-electric-motorcycle
一般的なバイクよりもシートがかなり細目ですね

モーターは750Wのリアハブタイプで、最高速度は56km/hとされています。バッテリーは48V 15Ahでフル充電すれば56-80kmの走行が可能になっています。

丸太みたいなフレームの電動バイク「Vinci」
最高速度はいまひとつですが
トルクが太いので坂道は得意です

ちなみに、ペダルも装備されていますが、これは米国における“大人の事情”。漕いで走行することも可能ではありますが、人力走行は想定されていないようです。

丸太みたいなフレームの電動バイク「Vinci」
ペダルがあると米国では自転車扱いしてもらいやすいそうです(注:州や担当者によって異なる)

ヘッドライトには2,300ルーメン、テールランプには800ルーメンのデュアルビームライトが装備されました。

丸太みたいなフレームの電動バイク「Vinci」
2,300ルーメンのデュアルビームヘッドライト装備

足元ではフロントフォーク、リアサスペンションが装備されており、タイヤには4インチ幅のファットタイプが装着されています。これらにより、段差の多い都市部での走行を快適なものにしています。

丸太みたいなフレームの電動バイク「Vinci」

Enzoさんは現在、「Vinci」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。入手方法や入手に必要な金額などについて詳細は、Kickstarterサイト内のプロジェクトページ「Vinci- an electric bike」を参照してください。

丸太みたいなフレームの電動バイク「Vinci」
初めてバイクに乗ったときのわくわくを手軽に

なお、日本の公道で「Vinci」を利用するには、方向指示器やミラー、ナンバープレートホルダーといった保安部品を自分で取り付けてナンバーを取得する必要があります。ただし、これらを取り付けたとしてもナンバーを取得できるとは限りません。Enzo Prathamesh Shindeさんによる“手軽に”乗れるというコンセプトは日本では実現できません。とはいえ、格好良いのは日本でも同じ。このデザインが気に入った方、面倒な手続きに立ち向かってみてはいかがでしょうか?