ココナツの殻で保冷するキャンプ・BBQ用クーラーボックス「Nutshell Coolers」

「Nutshell Coolers」はココナツの殻で保冷するキャンプ・BBQ用クーラーボックス。米国サンフランシスコに本拠をおくNutshell Coolersが開発しました。

ココナツの殻で保冷するキャンプ・BBQ用クーラーボックス「Nutshell Coolers」
ココナツの殻で保冷するクーラーボックス「Nutshell Coolers

キャンプ人気が高まり、クーラーボックスの需要も伸びているなか、ウレタンやポリスチレンフォームといった石油由来の断熱材の使用量を少しでも減らしたいという思いから生まれた製品。ココナツの殻を原料とした断熱材を採用することでこれを実現しています。


ココナツの殻で保冷するキャンプ・BBQ用クーラーボックス「Nutshell Coolers」
ココナツの殻を原料とした断熱材を採用

ココナツの殻は内部の水を蒸発から守り、暑い気候の中でも内部を涼しく保ち、高い木から落ちても壊れにくいなどの特徴を持つ驚異的な素材。でもココナツの果肉を収穫して生活を営む人々にとっては邪魔なものでしかありません。毎年何十億個もの殻が燃やされ、煙が周辺の人々の健康に悪影響を与え、さらに大気中に大量のCO2を排出しています。

ココナツの殻で保冷するキャンプ・BBQ用クーラーボックス「Nutshell Coolers」
ココナツの殻は果肉を収穫した後は邪魔なもの

ココナツの殻で保冷するキャンプ・BBQ用クーラーボックス「Nutshell Coolers」
毎年何十億個もの殻が燃やされているのだとか

Nutshell Coolersはこの廃棄されるココナツの殻に注目。断熱材に加工してクーラーボックス「Nutshell Coolers」に仕上げました。

ココナツの殻で保冷するキャンプ・BBQ用クーラーボックス「Nutshell Coolers」
ココナツの殻から製造された断熱材

Nutshell Coolersによれば、ココナツの殻を材料とした断熱材はプラスチックフォーム以上の性能を発揮するそう。テストでは内部に入れた氷を48時間保持したそうです。

容量は18.9Lと一般的なもの。大きさは高さ33x長さ48x幅27cmとこちらもよくあるサイズですが、重さは約3.6kgと一般的な製品の半分程度を実現しています。

ココナツの殻で保冷するキャンプ・BBQ用クーラーボックス「Nutshell Coolers」
軽い!

折り畳み機能もあり、折り畳んだときのサイズは高さと長さはそのままで幅が15cmとなって、ちょっとした隙間に収納できます。

ココナツの殻で保冷するキャンプ・BBQ用クーラーボックス「Nutshell Coolers」
折り畳むと隙間に収納できます

販売開始は2022年の春頃で、価格は220ドル程度からになる予定となっています。来年はキャンプもエコにやってみたい!…という方、いかがでしょうか?

ココナツの殻で保冷するキャンプ・BBQ用クーラーボックス「Nutshell Coolers」