ヤマハ モトクロスバイク「YZ125」を17年ぶりにフルモデルチェンジ - 新エンジンの採用などで戦闘力をアップ

ヤマハ発動機はモトクロス競技用モデル「YZ125」をフルモデルチェンジ。2022年モデルとして10月28日に販売開始する。

ヤマハ モトクロスバイク「YZ125」を17年ぶりにフルモデルチェンジ - 新エンジンの採用などで戦闘力をアップ

17年ぶりのフルモデルチェンジでは、1. レースで勝つためのパワーアップを図った新エンジン、2. 操縦安定性とコーナリング性能、扱いやすさに寄与する軽量・コンパクトな車体、3. 次世代YZシリーズのパイオニアとなる先進的かつ機能的な外観デザイン、などを採用し戦闘力を向上させた。


ヤマハ モトクロスバイク「YZ125」を17年ぶりにフルモデルチェンジ - 新エンジンの採用などで戦闘力をアップ

また、ファクトリーマシンのカラーリングイメージを再現した「Monster Energy Yamaha Racing Edition」も販売する。

ヤマハ モトクロスバイク「YZ125」を17年ぶりにフルモデルチェンジ - 新エンジンの採用などで戦闘力をアップ

YZ125の主な特長

パワーアップを図った新エンジン

シリンダーボディ、シリンダーヘッド、ピストン、ピストンピン、コンロッドからクランクケース、チャンバーなど、エンジンの機能パーツ全てを一新した。シリンダーポートは、ポートタイミングや形状も最適化。新チャンバーの排気脈動効果が加わり、パワーデリバリー感や加速感が向上、出力も大幅にアップしている。さらに排気のタイミングをコントロールし全域でスムーズなトルク特性を引き出す“YPVS(ヤマハパワーバルブシステム)”もスペックを刷新して搭載した。

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また、吸気方法をサイドカバー後方から直線的に外気を導入する後方ストレート吸気とすることで、高回転域での伸び感、優れたオーバーレブ特性を感じられるようにした。

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加えて、新キャブレターや「3Dマップ制御CDIユニット」搭載のスロットルポジションセンサーの採用により良好なドライバビリティを達成。カーボン製リードバルブ「V-FORCE4」の採用やクランク室の最適設定によるパワーバンドの拡大、ハイパワーに呼応して歯幅を広げたトランスミッションギアなどにより、さまざまなコース状況に適応できる。

 軽量・コンパクトな車体

アルミフレームは新エンジンに合わせて懸架ブラケットを新作しバランスを調整した。リアフレームは、従来からの強度・剛性バランスをそのままに新気の吸気ダクト機能を持たせたシート懸架構造に変更した。さらに、性能向上した新エンジンにあわせ、ブレーキも前後とも刷新している。

4ストロークYZ同様のKYB製サスペンション(前後)は、ショック吸収性はもちろん、旋回性、トラクションに貢献する。特にフロントは、ごく低速での作動時から減衰力を発揮し、前後ピッチが少なく、しっとり落ち着いた減衰特性をもたらす。

ヤマハ モトクロスバイク「YZ125」を17年ぶりにフルモデルチェンジ

シートは極力フラットな座面とし、タンク、シュラウド、サイドカバーの形状もライダーが動きやすい面構成とすることで、加速から制動・旋回時まで様々なシーンでのポジション/アクション自由度を広げた。

ヤマハ モトクロスバイク「YZ125」を17年ぶりにフルモデルチェンジ - 新エンジンの採用などで戦闘力をアップ

先進的かつ機能的な外観デザイン

「YZのスピード感を表現する水平基調」「軽快感の視覚化」「進化した走行性能の視覚化」をキーワードに“ライダーの思うまましなやかに躍動する美しい造形と、技術進化によるパフォーマンス表現の融合”を目指したデザインとした。

ヤマハ モトクロスバイク「YZ125」を17年ぶりにフルモデルチェンジ - 新エンジンの採用などで戦闘力をアップ

カラーは「ディープパープリッシュブルーソリッドE」で、メーカー希望小売価格は73万7,000円。「Monster Energy Yamaha Racing Edition」のカラーは「ヤマハブラック」でメーカー希望小売価格は74万8,000円。

ヤマハはまた「YZシリーズ」の「YZ450F」「YZ250F」「YZ250」「YZ85」「YZ85LW」にマイナーチェンジを施し、2022年モデルとして販売開始する。この中で「YZ250F」には、「Monster Energy Yamaha Racing Edition」も用意される。

ヤマハ モトクロスバイク「YZ125」を17年ぶりにフルモデルチェンジ - 新エンジンの採用などで戦闘力をアップ