Audiは「Q5 Sportback」を8月17日に販売開始する。
ミッドサイズSUV「Q5」にラインアップされた、クーペのスタイルとSUVの実用性を兼ね備えた“クーペSUV”。「A5 Sportback」「A7 Sportback」のルーフデザインをSUVモデルにも展開したもので、SUVでは3番目のSportbackモデルとなる。
エクステリアでは「Q5」のデザインコンセプトを踏襲しつつ、シングルフレームグリルやルーフ、前後バンパーなどを専用デザインとすることでSportbackならではのスタイリングを際立たせた。
グレード構成は「advanced」「S line」の2種。このうち「advanced」では、「Q8」が採用しているグリッド形状のグリルにマットアルミルックの力強い垂直ラインを採用している。さらにオプションとして、マトリクスLEDヘッドライトや19インチアルミホイールなどを含むplusパッケージが用意された。
「S line」ではSportback専用のアルミニウムルックインサート付ハニカムメッシュグリルとなり、マトリクスLEDヘッドライトを標準装備している。前後のLEDライトにはダイナミックインディケーターを内蔵した。
また両グレード共に「Q5」に備わるルーフレールが省かれ、よりスポーティさを強調している。
ボディサイズは「Q5」と比較して全長でプラス15mm、全高はマイナス5mm。クーペスタイルを採用したにもかかわらず、リヤ席の居住空間はほとんど減少していない。また、ラゲッジスペースの容量も「Q5」の520L/1,520L(リヤシートを畳んだ場合)とほとんど変わらない510L/1,480Lを確保している。
インテリアでは、シート素材は「advanced」はスタンダード仕様、「S line」はマイクロファイバースエードのダイナミカ(Dinamica)とレザーのコンビネーションとなる。さらに「advanced」には、ドアアームレストやセンターコンソールにアーティフィシャルレザーを用い、リヤシートヒーターなどを採用したラグジュアリーパッケージが設定された。
パワートレインでは、2L直列4気筒直噴ターボディーゼルエンジン(TDI)にマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を採用し、AWDクラッチ付quattro四輪駆動システムと7速Sトロニックトランスミッションを組み合わせている。システムが4WD走行を不要と判断したときには前輪のみを駆動する。また惰力走行時にはエンジンを完全停止するなど、燃料消費量を抑制しながら快適なドライビングを実現する。
Audiは「Q5 Sportback」の高性能バージョン「SQ5 Sportback」も販売する。このモデルでは、エクステリアにはアルミニウムルックインサートを施したSモデル専用のハニカムメッシュシングルフレームグリルを採用。インテリアでは、シート素材にダイナミカ/レザーのコンビネーションを標準装備しており、レザーパッケージもオプションで用意されている。
「SQ5 Sportback」のパワートレインでは、最高出力354ps、最大トルク500Nmを発揮する3L V6ターボエンジン(TFSI)に8速ティプトロニックを組み合わせている。quattro四輪駆動システムと、ダンピングコントロール機能付き Sスポーツサスペンションにより、ダイナミックなハンドリング性能と上質な乗り心地の両立を実現した。足元には5ツインスポークデザインの20インチアルミホイールを標準装着しており、オプションで21インチホイールも選択できる。
さらに、「Q5 Sportback」導入を記念した限定車「1st edition」を発売。「S line」をベース車両とし、マトリクスOLEDリヤライトを特別装備している。その他コントラストペイントやコントラストカラーの20インチホイール、ダンピングコントロール付きサスペンション、ファインナッパレザーなどを採用した。
「1st edition」は「ウルトラブルーメタリック」が130台、「グレイシアホワイトメタリック」が100台の計230台の販売となる。
車両本体価格は次の通り。