日産リーフの中古バッテリーを活用 「ローバーミニ」を電動化するLondon Electric Cars

英国London Electric Carsが1993年式の「ローバーミニ」を電動化して発表しました。電動化にあたっては中古の日産「リーフ」のパワーユニットを再利用しています。

日産リーフの中古バッテリーを活用 「ローバーミニ」を電動化するLondon Electric Cars
1993年式「ローバーミニ」を日産「リーフ」のパワーユニットで電動化

London Electric Carsは、街を走るガソリン車の電動化を目指してスタートした企業。中でもクラシックカーの電動化に力を入れています。クラシックカーではメンテナンスが困難なことが多いのですが、電動化することで可動パーツの数が減り、その後の保守作業が楽になります。また、クラシックカーにはABSや電子制御パーツなどがあまり装備されていないため、London Electric Carsのエンジニアにとっては改造が楽というメリットもあるのだとか。


日産リーフの中古バッテリーを活用 「ローバーミニ」を電動化するLondon Electric Cars
クラシックカーは電動化向き?

今回発表された「ローバーミニ」では、電動化にあたり中古の日産「リーフ」のパワーユニットを再利用しているのが特徴。「ローバーミニ」は「リーフ」よりもサイズが小さいため、バッテリーは分割されてボンネット内とリアシート下に収納されるなど、様々な工夫を凝らして電動化を実現しています。

日産リーフの中古バッテリーを活用 「ローバーミニ」を電動化するLondon Electric Cars
バッテリーを分割して搭載

中古のバッテリーを再利用しているため、航続距離は96-112km程度に留まっています。旅行に出かけるには心許無いパフォーマンスですが、1993年の「ローバーミニ」で長距離旅行を考える人はあまり多くはいません。ほとんどの人は街乗り利用しか考えていないので、この程度でも十分なのだとか。

日産リーフの中古バッテリーを活用 「ローバーミニ」を電動化するLondon Electric Cars
通勤で使えばクラシックミニに毎日乗れる♪

充電は街中の充電スタンドはもちろん、英国の一般家庭のコンセントからも可能。1回の充電に必要な金額は1英ポンド(約155円)程度とLondon Electric Carsは説明しています。

日産リーフの中古バッテリーを活用 「ローバーミニ」を電動化するLondon Electric Cars
夜間や仕事中に充電すれば十分実用になりそうです

London Electric Carsは「ローバーミニ」のほか、様々なクラシックカーの電動化作業を受け付けています。改造料金はベースとなる車両やその状態、顧客からの要求レベルによって異なりますが2万5,000英ポンドから。英国以外からの注文も受け付けていますが、現在は6か月先まで予約で一杯とのことです。

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新旧ミニ対決?