シトロエンは2020年に発売したEV「Ami」のラインナップにデリバリー仕様車「My Ami Cargo」を追加した。長さ2.41m、幅1.39m、高さ1.52mと超コンパクトサイズながら、カーゴ容量は最大で400Lを実現。オンラインショッピングの増加を受けた荷物の小口化・多頻度化に対応する車両として期待されている。
シトロエンのEV「Ami」にデリバリー仕様車「My Ami Cargo」
シトロエンの「Ami」は、低価格やコンパクトサイズを追求したEV。小容量で安価なバッテリーを採用することで、電気自動車でありながら低価格を実現している。航続距離はわずか約75kmだが、「Ami」は街中での短距離移動に特化した乗り物なので、これで十分なのだという。ちなみに、充電に必要な時間は3時間だ。
狭いながらも2人乗り
デザインでもコストダウンを徹底している。例えば左右のドアは同じパーツを使用することで、製造コストのカットに成功した。
コストカットを実現
今回ラインナップに追加された「My Ami Cargo」は、助手席を取り払い、カーゴ領域を広げたのがポイント。これにより、1人乗りとなってしまったが、助手席部分だけで最大260L容量の荷物を積載可能となった。
運転席と助手席の間にはパーティションを設置。荷物がハンドル操作・ブレーキ/アクセル操作の妨げとなったり、視界を遮ったりしないよう工夫されている。
パーティションの上部には、タブレットや書類などを収納するスペースが設置された。この助手席荷室にリアの荷室を加えることで、トータルで400Lの荷物を積載可能だ。
スペックはオリジナルの「Ami」とほぼ同じで、バッテリーは家庭用ソケットから3時間で充電でき、フル充電で最大約75kmの走行が可能だ。最高速度は45km/hに設定されている。
販売開始は6月上旬に予定されており、価格は6,490ユーロ(約85万4,000円)となっている。