Audiのコンパクトハッチバック/セダン「A3シリーズ」がフルモデルチェンジを受け、4月21日に受注開始された。スポーティなデザインや広くなった室内空間、高効率化されたエンジンなどを特徴としている。グレード構成は、「ベース」「advanced」「S line」とされた。

■ エクステリア

第4世代となった「A3シリーズ」のエクステリアでは、低くワイドなシングルフレームや大型エアインテーク、エッジの効いたLEDヘッドライトが独自のフロントフェイスを形成している。



サイドビューでは、ヘッドライトからリヤライトへとつながるショルダーライン、「Audi quattro」をイメージしたブリスターフェンダー、彫刻的な凹面形状のドアパネルによって、力強さを表現した。


リアでは、立体的なデザインのリヤコンビネーションライトや、フロントバンパーのエアインテークをモチーフに採り入れたリヤバンパーがワイド＆ローのプロポーションを強調している。また、セダンでは、スポイラー形状のトランクリッドエンドを採用した。

■ パッケージ

パッケージでは、全長・全幅を拡大したことで室内空間が拡大されている。Sportbackでは全長は従来モデル比で20mm、全幅は30mm拡大されており、これにより前席ではエルボールームが6mm拡大された。後席ではショルダールームが2mm、エルボールームが3mm拡大されている。積載容量は380L（最大1,200L）とされた。


Sedanでは先代モデル比で全長は30mm、全幅は20mm、全高は20mm拡大された。運転席のポジションを下げたことと合わせて、前席のヘッドルームは20mm拡大されている。積載容量は425Lとされた。

■ インテリア

インテリアでは、センターコンソールを運転席側に向けたドライバーオリエンテッドなコックピット デザインを採用した。コンパクトな新形状のシフトスイッチも採用。空間に広がりを与えると同時にリリースボタンを廃したことで、前後への単純な動作でシフト操作を可能にした。


メーターパネルには10.25インチディスプレイに、メーター類をはじめ、ドライバーインフォメーションシステムや地図表示などの機能を統合したAudiバーチャルコックピットをオプションで設定。インフォテインメントとしては10.1インチのタッチスクリーン式「MIB3」MMIナビゲーションシステムを搭載している。

■ パワートレイン

パワートレインでは、30 TFSIには最高出力110PS、最大トルク200Nmを発生する1.0L 直列3気筒DOHCターボエンジンが用意された。このパワートレインではマイルドハイブリッドドライブシステムを採用し、低燃費化と加速時のモーターアシストによる走行性能の向上を図っている。


40 TFSIモデルでは、最高出力190PS、最大トルク320Nmを発生する2.0L 直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載し、quattro四輪駆動システムと組み合わせている。トランスミッションでは7速Sトロニックが採用された。

■ Sモデル

SモデルであるS3 Sportback / Sedanでは、ハニカムパターンのシングルフレームグリルや大型のエアインテークを備えたフロントバンパー、左右4本出しのテールパイプなどにより、スポーティさに磨きをかけている。インテリアでは黒を基調にスポーツシートを採用するなど、プレミアムスポーツの雰囲気を強調した。



パワートレインでは、最高出力310PS、最大トルク400Nmを発生する2.0L 直列4気筒DOHCターボエンジンと、7速Sトロニックの組み合わせが採用された。

■ エクステリアカラー

エクステリアカラーには、「アトールブルーメタリック」「マンハッタングレーメタリック」「パイソンイエローメタリック」「ターボブルー」の4色が新規設定された（「アトールブルー」「マンハッタングレー」はベースとadvanced専用。「ターボブルー」はS lineとS3専用）。

車両本体価格は次の通り。

■ 1st Edition

新型モデルの導入を記念した1st editionが用意された。30 TFSI advancedをベースに装備を充実したモデル（Sportback375台、Sedan125台）と、S3 Sportbackを125台販売する。1st editionの価格はSportbackが453万円でSedanが472万円、S3 Sportbackが711万円となる。