アプリリア「Tuono 660」

95馬力660ccツインエンジンを搭載したアプリリア「Tuono (トゥオーノ)660」の受注が3月9日に開始されました。「RS 660」に採用された技術的なコンテンツはそのままに、ワイドハンドルバーによるアップライトなライディングポジションなどを採用し、幅広いシーンで優れた機敏性と快適な乗り心地を実現したミドルスポーツモデルです。

アプリリア「Tuono 660」

車両重量では183kgというライトウェイトを実現。クラストップレベルのパワーウェイトレシオを達成しました。アプリリオ独自のフレーム構造と優れたパワーウェイトレシオが、これまでにないライディングフィールをライダーに提供します。


エンジンは750cc以下の2気筒で最高レベルの性能を達成しており、10,500rpmで最高出力95hpを、8,500rpmで最大トルク67Nmを発生します。4,000rpmでも最大トルクの80%を発生。また、レブリミッターは11,500rpmに設定されています。

アプリリア「Tuono 660」

デザインでは、フレームに固定されたトップフェアリングを採用。フロントエンドの重量を軽減し、一般的なスポーツネイキッドバイクには無い優れた防風性と、正確で高いレスポンス性を実現しています。

アプリリア「Tuono 660」

「RS 660」から「ダブルフェアリング」というコンセプトを継承。高速走行時の安定性を最適化すると同時に、直接気流からライダーを守ることで快適性を向上させ、さらにエンジンから排出される熱風を逃がします。

アプリリア「Tuono 660」

エキゾーストをエンジンの下に配置。これにより、パッセンジャー用フットレストの位置を自由に設定可能となり、快適性が向上しました。燃料タンク(15L)はコンパクトな設計で、ライダーはバイクとの一体感を味わえます。

アプリリア「Tuono 660」

足元には41mm径のインナーチューブを備えたKYB製アジャスタブル倒立フロントフォークが採用されました。制動系では2枚の320mm径ステンレススチール製ディスク、brembo製ラジアルマウントキャリパー、及びbrembo製ラジアルマスターシリンダーで構成されたブレーキが搭載されています。

アプリリア「Tuono 660」

ライダーの安全性と快適性を高める電子制御システムを数多く搭載しているのも「Tuono 660」の特徴。ストリートでのライディングを安全で楽しいものとするために開発された以下の機能が採用されました。

・ ATC(アプリリア トラクションコントロール):スポーティなライディングをサポートする操作ロジックが特徴のトラクションコントロール
・ AWC(アプリリア ウィリーコントロール):調整可能なウィリー制御システム
・ ACC(アプリリア クルーズコントロール):スロットル制御を使用することなく一定の速度を維持
・ AEB(アプリリアエンジンブレーキ):スロットルを閉じた際の、エンジンブレーキを調整する制御システム
・ AEM(アプリリアエンジンマップ):エンジン出力の特性や供給方法を変更するための様々な形式のマッピング

このほか、6軸慣性プラットフォームをオプションとして装着できます。

また、走行時の快適性を向上させる5つのライディングモードを用意しています。このうち、ストリート向けには次の3つのライディングモードが用意されました。

・ Commute:街中でのライディング
・ Dynamic:ストリートでのスポーツライド
・ Individual:電子制御機能を完全にカスタマイズ可能

サーキット向けには以下の2つが用意されています。

・ Challenge:バイクのポテンシャルを最大限に引き出すサーキットでのレースに最適なモード
・ Time Attack:より習熟したライダーが電子設定を完全にカスタマイズするためのシステム

アプリリア「Tuono 660」発売…

カラーバリエーションとしては、「アシッドゴールド」「イリジウムグレー」「コンセプトブラック」が用意されました。メーカー希望小売価格は130万9,000円。出荷開始は2021年6月頃(アシッドゴールドは9月頃)に予定されています。

アプリリア「Tuono 660」発売…