プレス加工で製造されたフレームを持つ自転車「Pressed E- Bike」で知られるLEAOSから、新型シティコミューター「Rocket E- BIKE」が発売されました。

自転車をプレス加工で製造するLEAOSから従来工法で製造された「Rocket E- BIKE」
LEAOSから「Rocket E- BIKE」発売

自転車フレームの製造では、パイプの溶接など手作業による工程が多く、人件費がかかってしまいがち。また、溶接などの作業は中国を含むアジアの国で行われることが多く、輸送に時間がかかるという課題も。


LEAOSではフレーム製造にプレス加工を取り入れたことで「Pressed E- Bike」を100%イタリア国内で製造可能となり、製造期間を短縮できました。また、プレス加工で製造されたフレームは軽量化できるため、重量を15kgに抑えています。

自転車をプレス加工で製造するLEAOSから従来工法で製造された「Rocket E- BIKE」
プレス加工で製造されたフレーム

また、価格は2,990ユーロからと、E-Bikeとしては低価格での販売を可能にしています。

自転車をプレス加工で製造するLEAOSから従来工法で製造された「Rocket E- BIKE」
プレス加工でコストダウンにも成功

今回発売された「Rocket E- BIKE」は、「Pressed E- Bike」に近いディメンションとほぼ同じ仕様を持つ自転車。でも、フレームはプレス加工ではなく、パイプ溶接で製造されています。それでいながら価格は2,990ユーロからと、「Pressed E- Bike」と同レベルを実現しています。

自転車をプレス加工で製造するLEAOSから従来工法で製造された「Rocket E- BIKE」
従来製法で製造された「Rocket E- BIKE」

バッテリーは「Pressed E- Bike」同様、トップチューブに隠すタイプ。充電に必要な時間は2時間でフル充電で最大100kmまでのアシストが可能になっています。

自転車をプレス加工で製造するLEAOSから従来工法で製造された「Rocket E- BIKE」
バッテリーは取り外して充電できます

モーターの最大トルクは40Nmとこれも「Pressed E- Bike」と同じ。リアハブに装着されることで、電動アシストに見えないルックスを実現しました。

ドライブトレインはShimanoの8速変速機か、シングルスピード(Gatesカーボンベルトドライブ装備)から選択できます。制動系ではShimanoの油圧式ディスクブレーキが採用されました。

自転車をプレス加工で製造するLEAOSから従来工法で製造された「Rocket E- BIKE」
信頼性の高いパーツを採用しています

「Pressed E- Bike」はプレス加工を取り入れたことで重量15kgを実現していました。「Rocket E- BIKE」ではパイプ溶接のため若干重量増が発生していますが、それでも16.5kgを達成しています。カラーバリエーションはブラック、ボルドーバイオレット、ウルトラマリンブルーの3色展開とされました。

LEAOSは「Pressed E- Bike」に近いディメンション&仕様で「Rocket E- BIKE」を製造した理由を明らかにしていません。でもその外観を見ると「Rocket E- BIKE」の方が魅力的。「同じ仕様でパイプ溶接バージョンが欲しい」という顧客からのリクエストがあったのかもしれません。