エクステリアでは、ロングホイールベースと引き伸ばされたサイドガラスが、低く伸びやかなスタイリングを印象付けている。前後四隅に配置されたLEDバーティカルライトとメッシュグリルが、ひと目でキャデラックとわかる外観を形成した。
インテリアでは、セグメントトップクラスの前・後席レッグルームの広さを実現している。
コックピットでは、10インチタッチスクリーンやロータリーコントローラーによる直感に操作できるインターフェースが採用された。
パワートレインは最高出力240PSを発生する新設計2.0L 直列4気筒DOHCエンジンと10速オートマチックトランスミッションの組み合わせ。エンジンでは、低回転域でターボラグを抑え、NAエンジンに匹敵するスロットルレスポンスを提供するツインスクロールターボを採用している。このエンジンは1,500rpmという低回転域から350Nmの強力なトルクを発生可能だ。
トランスミッションには10速タイプが採用されたことで、高速巡行時の燃費や静粛性がより改善された。また、スピーディで正確なギアチェンジが可能となり、シームレスで俊敏な加速性能をドライバーに提供する。
駆動方式は「プラチナム」では後輪駆動、「スポーツ」ではAWDとなっており、それぞれ個性的でダイナミックな走行性能を発揮する。
走行環境やドライバーの意図に応じて選択できるドライブモードが設定されている。標準モードの「ツアー」、より俊敏な走行性能を可能にする「スポーツ」、滑りやすい路面に対応する「アイス&スノー」の3モードに加えて、スロットルやシフトプログラム、ステアリング、そしてエグゾーストサウンドを個別に設定可能な「マイモード」も選択可能だ。
AWD駆動システムを持つ「スポーツ」モデルでは、選択した各モードに応じて最適な前後駆動力配分が設定され、ツアーモードでは前後40:60、スポーツでは20:80となり俊敏なハンドリングを実現、アイス&スノーではスタビリティ重視の50:50の割合で駆動力が配分される。
メーカー希望価格は「プラチナム」が560万円で、「スポーツ」が620万円。