メルセデス・ベンツは「Eクラス クーペ」「Eクラス カブリオレ」を大幅刷新し、10月5日に予約注文の受付を開始した。新世代ステアリングホイールを採用したほか、「MBUX」や安全運転支援システムを最新システムにアップデートしている。

メルセデス・ベンツ 新型「Eクラス クーペ/カブリオレ」を発表

「Eクラス クーペ」のデザインは、メルセデスクーペの伝統的プロポーション「流れるようなルーフライン」「ルーフラインが流れ着く力強いリアエンド」を踏襲している。フロントセクションから低く立ち上がるAピラーと高い位置を走るベルトライン、サッシュレスドアによりメルセデスクーペ伝統のプロポーションを形成した。


「Eクラス カブリオレ」では「Eクラス クーペ」のボディデザインがベース。ソフトトップを閉じている時はクーペのようなスタイリングを表出し、開けた時にはカブリオレならではの伸びやかなプロポーションを形成する。

メルセデス・ベンツ 新型「Eクラス クーペ/カブリオレ」を発表

フロントエンドのヘッドライトでは、最新のメルセデス・ベンツのスポーティモデルに共通する、上下方向に薄く、わずかに切れ上がるデザインを採用している。ラジエーターグリルは下部が広がる台形で、クローム仕上げのダイヤモンドグリルを採用した。バンパー下部左右には2本のフィンが配置されている。

メルセデス・ベンツ 新型「Eクラス クーペ/カブリオレ」を発表

インテリアでは新世代ステアリングホイールを採用。3本のツインスポークを採用し近未来的なスポーティさを演出した。また、 ナビゲーションやインストゥルメントクラスター内の各種設定、安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性も有している。

メルセデス・ベンツ 新型「Eクラス クーペ/カブリオレ」を発表

従来はタッチコント ロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していた、 ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手を向上した。

メルセデス・ベンツ 新型「Eクラス クーペ/カブリオレ」を発表

インフォテインメントシステムでは、12.3インチの大型ワイドスクリーン2画面を標準装備している。また、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を採用した。

さらに、ARナビゲーションを採用。カメラが捉えた現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、 進むべき道路に矢印が表示される。これにより、より直感的にどの道路に 進むべきかを判断することが可能となった。

メルセデス・ベンツ 新型「Eクラス クーペ/カブリオレ」を発表

パワートレインでは、E 200各モデルには1.5リッター直列4気筒ターボエンジン「M264」と「BSG」「48V電気システム」などの新技術を採用することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現したパワートレインを搭載している。「M264」エンジンは単体で最高出力184PS、最大トルク280Nmを発生。さらに「BSG」と「48V電気システム」は必要に応じて、最大トルク160Nmの動力補助を行い、パワートレインの総合性能を引き上げる。

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E 300各モデルには、2.0リッター直列4気筒エンジン「M264」を搭載。ツインスクロールターボチャージャーと可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」を採用し、低回転から高回転まで伸びやかな加速を可能にしている。

E 450 4MATIC各モデルには、3リッター直列6気筒ガソリンエンジン「M256」と「ISG」「48V電気システム」を搭載。エンジン単体で最高出力367PS(270kW)、 最大トルク500Nmを発生させ、最高出力22PS 、最大トルク250Nmを発生する電気モーター「ISG」と「48V電気システム」が動力補助を行い、高い効率性と力強い加速を実現する。

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■ メルセデスAMG
メルセデスAMG 53各モデルは、直列6気筒エンジンに「ISG」「48V電気システム」「電動スーパーチャージャー」を組み合わせ、四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を採用するなど走行性能を追求している。

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直列6気筒エンジン「M256」はエンジン単体で最高出力435PS、最大トルク520Nmを発揮。「ISG」は最高出力22PS、最大トルク250Nmを発生し、さらに低回転域で過給を行う「電動スーパーチャージャー」を搭載することにより、ターボラグを解消している。

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トランスミッションは、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式9速トランスミッション「AMGスピードシフトTCT」を搭載。シフトダウン時に自動ブリッピングを行ったり、シフト ダウン時に一速飛ばしたギアを選択するなど効率良く、気持ちの良いシフトチェンジを実現した。

四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」は前後トルク配分が50:50から0:100の範囲で可変トルク配分を行うことで、ハイパワーを四輪へ最適に配分する。

「AMG RIDE CONTROL+サスペンション」は、高いアジリティやニュートラルなコーナリング特性、優れたトラクションを可能にするシステム。特にスポーティなスプリング/ダンパー設定と連続可変ダンパーの「ADS+」を採用したマルチチャンバー型エアサスペンションであり、卓越したドライビング ダイナミクスと優れた快適性を同時に実現する。

エクステリアデザインは、縦にルーバーが入った「AMG専用ラジエーターグリル」を採用。リアにはボディ同色のトランクリッドスポイラーリップが装着され、専用デザインの大型リアディフューザーとクローム仕上げで円形のデュアルエグゾーストエンドが採用されるなど、パフォーマンスへの期待感が湧きあがるデザインとなっている。

メーカー希望小売価格は次の通り。

メルセデス・ベンツ 新型「Eクラス クーペ/カブリオレ」を発表

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