「Nosy」は鼻だけを覆い、0.03ミクロン以上の粒子状物質から装着者を守るマスク。英国ロンドン在住のCarina Cunhaさんが考案しました。


Carina Cunhaさんは、一般的なフェイスマスクにはメリットが多いものの、デメリットもあると主張。たとえば顔の下半分を隠していしまうので、周囲の人に自分が笑っているのか怒っているのかを伝えられなくなってしまいます。また、マスクをしたままで食事を取ることはできませんし、水を飲むこともできません。


「Nosy」はこのようなフェイスマスクのデメリットを解消する鼻マスク。呼吸に必要なのは顔の下半分ではなく2つの鼻の穴だけである点に注目し、その小さな穴にフィルターを装備します。


これにより、マスクをした状態でも周囲の人に表情を示して安心してもらうことができるようになります。歯を磨くこともできますし、なんならタピオカミルクティーを飲むことも。


それだけでなく、Carina Cunhaさんによれば、使い捨てマスクは国によっては環境破壊の原因になることもあるのだそう。廃棄後にきちんと処理されずに環境中に流出し、最終的に海に流れ込んでいる例も多いそうです。Carina Cunhaさんは「Nosy」を使うことで環境への負荷を減らせると主張しています。


またCarina Cunhaさんは、「Nosy」は将来的にファッションの一部になりうるとも主張しています。たとえばサングラスやヘッドフォンが現在ではファッションとして成立しているように、鼻マスクは20年後には重要なファッションアイテムとなっていると、Carina Cunhaさんは考えています。


ちなみに、「Nosy」のデザインは、テスラの「Cybertruck」にインスピレーションを受けたものだそう。すっきりしたラインと角ばったデザインは「Cybertruck」同様、機能性と独自の外観を「Nosy」に与えています。


Carina Cunhaさんは現在、クラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、55英ポンド（約7,300円）の出資で「Nosy」を1個入手できます。配送は2020年9月に予定されています。


なお、「Nosy」はCovid-19の拡散防止向けにはデザインされていません。口元を覆わないので、飛沫の飛散防止効果がありません。Carina Cunhaさんは「Nosy」の利用について、現時点では各国のマスク着用ルールを遵守し、「Nosy」で自分の身を守りつつもフェイスマスクで周囲の人を守ることを忘れないでほしいとしています。