トリニティから「原価マスク」

スマートフォン関連製品などを取り扱うトリニティが、新たに三層不織布マスク「原価マスク」を販売する。パッケージに原価を記載して高額転売の抑制を図る。

トリニティは普段、中国に製造委託をしてスマートフォン関連製品を作っているが、その工場のいくつかがマスクも生産している。今回は携帯電話を製造している会社がクリーンルームを活かしてマスクを製造していると知り、特別に協力を得て調達した。


通常、海外で製品を製造して日本に輸入し、ショッピングサイトなどで販売する場合、製品原価には少なくないコストがかかるが、今回はこれらを計上せずあくまで製品原価のみで販売する。トリニティに利益はないとする。

転売抑制のため1回の注文で4箱(200枚)までに数量制限し、購入後7日間は再購入ができないシステムとする。さらに製品のパッケージに原価構造のイラストとトリニティの販売価格を印刷する。これにより元のパッケージを使う限り、転売時は価格を高くしにくくなるとの考え。

マスクはほこりなどの侵入を防ぐ三層構造フィルターで、1枚ずつの個包装となっている。隙間を防ぐノーズワイヤーや、呼吸が快適な立体プリーツ設計があり、耳が痛くなりにくいゴムを使っている。

本体サイズは約175mm×95mmで、枚数50枚入りで2,176円(税込、送料別)。単価は1枚あたり43円。送料は1箱495円、2箱以上は一律506円。北海道、本州、四国、九州を除くエリア(離島)は上記にさらに2,035円がかかる。
 
公共施設、医療機関などに限り20箱(1,000枚)までに対しては送料858円(北海道、本州、四国、九州を除くエリア(離島)は追加2,035円)で販売する。

トリニティの倉庫への入荷予定日は5月11日。ただし中国政府の規制が日々刻々と変わり、不測の事態が発生する可能性がある。納期状況は随時更新する予定で、トリニティのWebサイトを確認するよう促している。なお新型コロナウイルス感染症の拡大により倉庫の人員も限られているため、注文数によっては遅れる可能性がある。