宝酒造がアルコール分「95度」の製品

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う消毒液不足解消に向け、宝酒造がアルコール95度の製品を供給する。厚生労働省の協力要請を受けての取り組み。

手指消毒用アルコール不足に対処するため、厚労省が打ち出した「手指消毒用エタノールの優先供給スキーム」への協力を企業などに要請しており、酒造大手の宝酒造ではこれに応えるかたちで、特定発酵アルコール「95°特定発酵アルコール」を投入する。缶入りで容量は18リットル。毎月約5,000本(9万リットル)を供給する。


宝酒造はもともと酒類、酒類調味料のほか、酒類用・工業用アルコール(エタノール)の製造、販売を行っており、以前から原料メーカーとしてアルコールを供給してきた。しかし国内で新型コロナウイルス感染症の拡大により、医療機関、高齢者施設などで必要な手指消毒用エタノールのほか各種感染防護具などの需給がひっ迫している。

そこで宝酒造は自ら95度の特定発酵アルコールを供給する。厚生労働省を通じ医療機関・高齢者施設等に納入する予定。