米国でもトイレットペーパー不足 その対策は?

3月から米国でも発生したトイレットペーパーの不足。4月になれば収束するかと思われていましたが、現在も不足は続いています。先日はアイオワ州のスーパーでトイレットペーパーの大量買いをした客が別の客からクレームをつけられ、銃を取り出すといった出来事が発生したと米国メディアUSA Todayが伝えています。

トイレットペーパー不足は商機とみる人もいて、ロサンゼルスのタコスレストランGuerrilla Tacosでは、トイレットペーパー4ロールの付いたセットメニュー「エマージェンシー タコ キット」を発売しました。



また、サンディエゴの「Chicken Charlie's」では20ドル以上注文した人に、トイレットペーパーを無料サービスしていた時期も。


とはいえ、毎食タコスやフライドチキンばかり、というわけにはいきませんよね?

そんな米国で人気が高まっているのが、日本では「携帯ウォシュレット」などと呼ばれて販売されているボトルタイプのお尻洗浄器です。

米国でもトイレットペーパー不足 その対策は?
米国で人気の高まる携帯型おしり洗浄器

ボトル内に水やお湯を入れ、手でつぶしてお尻を洗浄する装置。米国では日本とは違う目的で販売されていたのですが、現在はお尻洗浄器として注目されています。完全な洗浄は無理ですが、使用すればトイレットペーパーの消費量を抑えられます。

米国でもトイレットペーパー不足 その対策は?
子どものころ、こんな水鉄砲で遊んだような…。

本当に購入している米国人がいるのかと友人数人に尋ねてみたところ、1人見つけました。彼はトイレットペーパーが手に入りにくくなってからしばらくは、便器横に設置されたシャワースペースで洗浄をしていたそう。でもお腹の調子が悪かったある日、シャワールームがちょっと大変なことになってから、携帯ウォシュレットを使うようにしたそうです。

米国でも日本製のシャワートイレは販売されています。この機会にいっそ設置してしまえば?と聞いてみたのですが、シャワートイレにはあまり興味はないのだとか。また、トイレットペーパー不足が永遠に続くわけではないので、スーパーの棚に戻ってくるまでのつなぎであれば16ドルの「携帯ウォシュレット」で十分だと考えているとのことでした。

さて、内閣府が2018年に発表した消費動向調査によれば、日本でのシャワートイレ設置率は80%を超えているそう(2人以上の家庭の場合)。そんな日本でどうしてトイレットペーパー不足が発生しているのか、米国人から見るとそっちの方が疑問なのだとか。とはいえ、マスクと違ってトイレットペーパーは洗って何度でも使えるものではないので(使えたとしても使いたくはないので)、早く売り場に戻ってきてほしいものです。