トヨタは、アクセルとブレーキの踏み間違いによる急加速を抑制する新しい「急アクセル時加速抑制機能」を開発した。従来よりもペダルの踏み間違いが発生するケースをより細かく分析している。

トヨタの「急アクセル時加速抑制機能」
トヨタによる新しい「急アクセル時加速抑制機能」

トヨタがこれまで搭載していた機能は、障害物をセンサーで検知した場合に作動。駐車場の壁などへの衝突事故の抑止や被害軽減に貢献してきた。


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従来機能の作動イメージ
障害物があるときに作動する

今回発表された新機能は障害物のない状況でも作動するのが特徴。路上でのペダル踏み間違いによる暴走にも対応できそうだ。

開発にあたりトヨタは、踏み間違い事故発生時にアクセルペダルが踏まれた状況を分析。「低速走行時に」「アクセルが一気に踏まれ」しかも「踏み込み深かった」ことを明らかにした。

トヨタの「急アクセル時加速抑制機能」

新機能はこのデータを元に作動する。アクセルペダルが上記のように踏まれた場合にはドライバーがブレーキと間違ってアクセルを踏んでいると判断して、前方に障害物がなくても加速を抑制する仕組みだ。一方、右折時や一時停止後など、ドライバーが本当に加速を必要とする状況ではこの機能は作動しない。

トヨタはこの機能を2020年夏に発売する新型車から順次導入。また、この機能が含まれた後付けの踏み間違い時加速抑制システムを同時期に商品化する予定としている。