ニコン、AF性能高めたデジタル一眼レフ「D780」

ニコンFXフォーマットの新デジタル一眼レフカメラ「ニコン D780」が1月24日に発売となるに先立ち、予約受付が始まっている。従来製品に比べAF性能をより強化している。

ニコン D780は2014年発売の「ニコン D750」の後継機種で、プロフェッショナル向け製品などのAF性能を取り込んでいる。


ファインダー撮影用の51点AFシステムに、フラッグシップモデル「ニコン D5」のAFアルゴリズムを最適化しており、被写体検出性能を高めた。動体追尾性能も向上している。

ライブビュー撮影には、ミラーレス「ニコン Z」シリーズに採用したハイブリッドAFシステムを最適化し、ニコンのデジタル一眼として初搭載している。像面位相差AFとコントラストAFを状況に応じて自動的に切り換え、撮像範囲の水平、垂直約90%の広範囲をフォーカスポイント273点でとらえる。動画撮影時にスムーズで高精度な追従性能を発揮するほか、静止画撮影時には、瞳を検出しピントを合わせる「瞳AF」がポートレート撮影を助ける。

有効2,450万画素、像面位相差AF画素搭載の裏面照射型35.9×23.9mmサイズCMOSセンサーと画像処理エンジン「EXPEED 6」を採用。最高常用感度ISO 5万1,200を達成し、高感度でも解像感を保ちながらノイズを低減する。また、4K UHD対応のHLG(Hybrid Log-Gamma)方式のHDR動画撮影にも対応。シャッタースピードは1/8000秒~最長900秒(15分)まで露光時間を設定することが可能。バッファーメモリーも大容量化し、最高約7コマ/秒の高速連続撮影時には14ビットロスレス圧縮RAWでも「D750」の約4倍となる約68コマの連続撮影ができる。

オープン価格だが、店頭実勢は27万5,000円(税込)となる見通し。