レコードプレーヤー「DP-400」

デノンの「デザイン・シリーズ」からレコードプレーヤー「DP-400」「DP-450USB」のホワイトモデルが登場する。2月上旬より販売開始となる。

軽やかなホワイトのキャビネットとシルバーのトーンアームを組み合わせた製品。トーンアームには、デノンがレコードプレーヤーの取り扱いを開始した1970年代の設計思想に回帰したスタティックバランスのS字型部品を採用する。


ヘッドシェルは交換しやすいユニバーサルタイプ。「DL-103」などさまざまなカートリッジを使って音質の違いを楽しめる。なお標準ではMM型カートリッジが取り付けてある。

ターンテーブルの駆動方式にはベルトドライブを採用。ターンテーブルの下に配置した速度センサーによって正確な速度を保つようモーターの動作を制御。レコードの音を忠実に再現する。回転数は33-1/3回転、45回転および78回転に対応する。LP盤やEP盤だけでなく、SP盤も再生できる。

レコードの再生が終了した際に自動的にトーンアームをリフトアップし、ターンテーブルの回転を停止する。楽曲を聴きながらうたた寝をしてもレコードやカートリッジを痛めない。アームリフターをモーターで動作させて実現するため、トーンアームの性能に影響はないとのこと。

これに加えMMカートリッジに対応するフォノイコライザーを内蔵し、PHONO入力端子のないアンプやミニコンポなどにも直接に接続可能。デノンのPMA-800NEなどのPHONO入力端子を備えるアンプに接続する場合はイコライザースイッチを切ればよい。フォノイコライザーの音質向上のために電源回路を見直し、供給する電圧を従来製品の3倍に強化している。低ノイズFETや低ノイズタイプのバイポーラ入力オペアンプも用いている。

レコードの再生中にはダストカバーが付属したスタンドに立てておける。レコードジャケットを立てかけてディスプレイも行える。45回転レコード用のEPアダプターも付属する。

なおDP-450USBはUSBメモリーを挿入して録音ボタンを押すだけでアナログレコードの音楽をMP3(44.1kHz/ 192kbps)または WAV(44.1kHz/16bit)で録音できる。また音楽ファイルユーティリティアプリケーション「MusiCut for Denon」で編集を行える。トラック分割は手動および曲間の無音部分での自動分割に対応する。楽曲のデータを解析してGracenote社の音楽データベースから最適な楽曲情報を取得する。

希望小売価格は「DP-400」が5万8,000円(税別、以下同じ)、「DP-450USB」が7万円。