Apple WatchをiPodっぽいルックスにトランスフォームする「Pod Case」が、2019年に販売開始されます。まずはCES 2019でお披露目され、次いで米国Amazon.comで先行販売。その後米国と日本での公式販売が開始される予定となっているそうです。
この商品は、デザイナーのJoyce Kangさん(Eメールアドレス:ys4910@naver.com)がデザインした、Apple Watch Series 4用のシリコンケース。Apple Watchは「腕にはめる」デバイスですが、「Pod Case」はApple Watchに対し「手で持って使う」デバイス体験を追加します。
「腕にはめる」という利用形態は、常に身に着けていられるうえに、両手がフリーになる便利なもの。でも従来のiPodのような、眺めたり、触ったりして所有欲を満たすといった楽しみは減ってしまいました。「Pod Case」はApple Watch利用者に、iPod時代のワクワク感を取り戻してくれるかもしれない商品です。
また、現在Appleから販売されている音楽プレーヤーは「iPod touch」のみ。昔ながらのルックスのiPodを入手したいと思ったら、例えば「iPod classic」なら5万円を超える金額が必要なことも。その点、Apple Watch+「Pod Case」の組み合わせであれば、プレミアムの付かない価格の製品を新品で買えるというメリットがあります。
ちなみに、ケース下部のクリックホイールは単なる飾り。これが本当に機能したらうれしいなと思い、デザイナーであるJoyce Kangさんにそのようなバージョンの予定はないか尋ねてみたところ、「(クリックホイールを)動作するようにした場合、価格が跳ね上がってしまう」という回答が。Joyce Kangさんは、いま装備すると高価になってしまうクリックホイールよりも、Apple Watchに対して腕にはめる以外の、新しいユーザー体験を安価で追加することを優先したそうです。
ケースの右側面にはデジタルクラウンを出す穴が、また、ケース底部にはストラップを通す穴が装備されています。
価格は“秘密”ということで、教えてはくれませんでした。
「Apple Watchを買ったものの、実は使っていない」…という方、「Pod Case」はいかがでしょうか?これでiPod全盛の頃の曲を聴いてみるのも、乙かもしれません。
(本稿中の画像はJoyce Kangさんの使用許諾を得て、Behance内のJoyce Kangさんのページから転載したものです)