iPodを充電ドックに設置したときの姿に見えるルックスが特徴。これを実現するため、建物全体が6.5度後ろに傾いたデザインとされた。256世帯が暮らせる26階建ての集合住宅で、部屋は単身者用のワンルームから、ドバイ運河を見下ろせる3ベッドルームまで、様々なタイプが用意されている。
「でも、なぜいまiPod?」と思った人もいるかもしれない。実は「The Pad」は、第二世代「iPod nano」が高い人気を獲得していた2007年に開始されたプロジェクト。その後のリーマンショックを含む世界金融危機により、2009年に一旦中止となっていたものだ。プロジェクトは2013年に再開され現在も続いているが、この一連の出来事の間にiPodが姿を消してしまった。
iPodは姿を消したが、「The Pad」の内部には最新テクノロジーが搭載されている。建物内では生体認証によるロックシステムや音声で操作できるスマート照明・家電など、最新のハイテク設備が利用可能だ。
充電器はないが、控え壁がビルを支えている
「The Pad」は、2018年内に完成の予定。
(本稿内の画像は、James Law Cybertectureより許諾を得て、同社Webサイトより転載しています)