愛車を30秒で電動アシスト自転車にする「EvoWheel」

「EvoWheel」は愛車を30秒で電動アシスト自転車にするコンバージョンキット。シンガポールに本拠を置くEvoWheelチームが開発した。

愛車を30秒で電動アシスト自転車にする「EvoWheel」
愛車を30秒で電動アシスト自転車にするコンバージョンキット「EvoWheel」

愛車のフロントホイールを「EvoWheel」と交換することで、電動アシスト自転車にトランスフォームするタイプ。同様の製品はすでに数多く販売されているが、「EvoWheel」はより多くの自転車に対応していること、ライディングエクスペリエンスが向上しているとことが従来製品に対するアドバンテージだという。


愛車を30秒で電動アシスト自転車にする「EvoWheel」
MTBから小径の折り畳みまで、幅広い自転車に対応!

使用するには、愛車のフロントホイールを取り外し、代わりに「EvoWheel」を取り付けるだけ。「EvoWheel」はバッテリーを本体内部に収納しているので、バッテリーとモーターをつなぐケーブルの取り回しに頭を悩ます必要がない。アシストモードの設定やバッテリー残量を表示は、Bluetooth経由で接続されたスマートフォンを使用する。このため、本体とメーターをつなぐケーブルも不要だ。この「完全ワイヤレス仕様」が「EvoWheel」の取り付けを容易にした。他の自転車に「EvoWheel」を付け替えるのも簡単だ。

愛車を30秒で電動アシスト自転車にする「EvoWheel」
フロントホイールを「EvoWheel」に交換するだけ
他の自転車に付け替えるのも簡単

前述のとおり多くの自転車に対応。20/24/26/27.5/700C/29インチサイズのホイールが用意されている。また、この手のタイプコンバージョンキットには珍しく、キャリパーブレーキだけでなく、ディスクブレーキにも対応している。利用者の自転車に合わせた製品作りがEvoWheelチームの最大の特徴といえるだろう。

愛車を30秒で電動アシスト自転車にする「EvoWheel」
ディスクブレーキにも対応

その姿勢は、スマートフォンアプリにも表れている。初期設定では、自転車のインチ数、自転車の重さ、利用者の体重を入力する。するとこれらに合わせてアプリが最適なアシスト量を計算するという仕組みだ。アプリは利用者のライディングデータを記録し、それによってアシストを調整。利用者が最適なライディング体験を得られるようにしてくれる。

愛車を30秒で電動アシスト自転車にする「EvoWheel」
自転車のインチ数、自転車の重さ、利用者の体重にあったアシスト量を自動適用

EvoWheelチームは「EvoWheel」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者募集のキャンペーンをしている。キャンペーンでは、一回の充電で最大29キロのアシストが可能な「EvoWheel City」が299ドル+送料で入手可能だ。その他、最大58キロのアシストが可能な「EvoWheel Commute」349ドル+送料なども用意されている。

愛車を30秒で電動アシスト自転車にする「EvoWheel」

「EvoWheel」を装着した自転車は、道路交通法上電動アシストと認められないため、日本の公道を走行できない。わずか299ドルでキットを買い、自分の自転車を電動アシストに改造するという“趣味”と“実益”をかねたDIYを楽しめる米国や欧州やアジアの他国の人たちが、ちょっとうらやましい。

愛車を30秒で電動アシスト自転車にする「EvoWheel」
電動自転車特区とか、できないかな?