「MonPere」は、4本の“指”を持つトラベルピロー。腕枕のように、フレキシブルに利用者を支えてくれる。カナダ モントリオール在住のスポーツセラピストSylvainさんが開発した。
Sylvainさんは、「旅行」とは普段の仕事や生活から離れ、リラックスするためにするものだと語る。だが実際には、飛行機の座席に座っている間は我慢を強いられることがほとんど。Sylvainさんはこれはおかしいと感じ、飛行機に乗っている間もリラックスできるよう「MonPere」を製作した。
最大の特徴は、フレキシブルな“腕”と合計8本の“指”。内部のシリコン素材が、腕と指の形状を保持し、従来のトラベルピローよりも心地よく眠れる。
でも「MonPere」はシリコン素材
飛行機では、頭を左右に傾けて眠ることが多い。従来のトラベルピローでは、その頭の重みを首と頬のあたりのみで保持するため、首に大きな負担をかけていた。だが「MonPere」であれば指を広げることで、首、頬に加え、頭部を直接支えられる。これにより首にかかる負担が減り、楽に眠れるという仕組みだ。
突っ伏して眠る場合にも効果がある。飛行機のテーブルは眠るには低すぎることが多い。また、テーブルの上に腕を置いて枕にするケースも多いが、これは腕にかなりの負担がかかる。「MonPere」を使えば高さを調節でき、また、腕にかかる負担を減らせる。
Sylvainさんは現在、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、89カナダドルの出資+18カナダドルの送料、合計107カナダドル(約9,380円)で「MonPere」を1個入手可能だ。発送は2018年3月に予定されている。
「MonPere」の弱みはトラベルピローとしては大きすぎるという点かもしれない。Sylvainさんが公開している写真にはスーツケースに「MonPere」を収納しているものも含まれているが、スーツケースのかなりに部分を「MonPere」が占めてしまっているのがわかる。機内に持ち込む際には、少し勇気がいるかもしれない。