自転車用トレーラー「シングルホイールサイクルトレーラー」が、自転車ブランドDOPPELGANGERから近日発売される。同ブランドの荷台・トレーラーシリーズ「KUUBO（クウボ）」の新作。


欧米ではクルマから自転車に乗り換える人が増えている。これにともない、自転車用のサイクルトレーナーも増加中。欧米では家具を買ったときも配送サービスを使わずに自分で持ち帰る人も多いが、それらを自転車で運ぶのは、トレーラーなしでは困難なためだ。この需要に対応するため、例えばIKEAではトレーラーを簡単に取り付けられる自転車「SLADDA」を欧州と米国で販売している。



でも、欧米で販売されているものは、サイズがかなり大き目。日本の、特に都市部の道路で使用すると、サイクリストが走りにくいだけでなく、歩行者やクルマからは邪魔と思われてしまう可能性も。


「シングルホイールサイクルトレーラー」は、日本の道路事情を考えた自転車用トレーラー。最大の特徴は幅約40センチのスリムボディで、これにより狭い道、曲がりくねった道にも対応可能となった。


狭い道、曲がりくねった道への対応は、サイズだけではない。自転車とトレーラーの接続部には回転軸を設け、追従性を高めている。これにより、狭い道の曲がり角でトレーラーがひっかかり、スタックしてしまうリスクを低減している。



多くのトレーラーとは異なり、2輪ではなく1輪で本体を支えるタイプ。この機構は小回り性を高めているだけでなく、走行時の軽快感や走る楽しさを高めてくれる。



1輪にしたことで積める荷物の量は減ってしまった。「シングルホイールサイクルトレーラー」の最大積載量は24キロ。先に紹介したIKEA「SLADDA」に装着可能なトレーラーの最大積載量約50キロに比べると半分程度だ。「5人家族の1週間分の食料」をスーパーでまとめ買いして持ち帰るには、かなり物足りないかもしれない。だが一方で、「そんな大容量のトレーラーはいらない」という人もいるはず。「シングルホイールサイクルトレーラー」は、そのような、大容量よりも小回りの良さや、軽快さを求める人むけの製品といってよいだろう。


60リットルの専用バッグが付属。これは週末の買い物にも便利だ。例えばCostcoの駐輪場に自転車を置き、専用バッグをトレーラーから取り外して店内を回る。買い物が終わったら、こまごまとした日用品などをまとめてバッグに詰め、トレーラーに載せて家に向かう…といった使い方が可能だ。


希望小売価格は3万2,000円（消費税別）。全国のDOPPELGANGER取り扱い自転車店・量販店のほか、Amazon.co.jp、ヨドバシ.com、Yahoo！ショッピング、楽天市場などのオンラインサイトで近日中に購入可能となる予定。