PASMOカードのイメージ

首都圏の共通IC乗車券「PASMO」がiPhoneやApple Watchなどから使えるようになり、わざわざカードを持ち歩かなくても済むようになる。そんなうわさがインターネット上をにぎわせている。最近「モバイルPASMO」を商標登録する動きが明らかになったためだ。

PASMOの事業会社は9月に商標登録を申請しており、その範囲は「携帯電話機」「ICカード利用者に代わってする支払代金の清算ほか」「乗物による輸送及び乗物の貸与ほか」「電子マネーの利用」などだ。


もともとiPhone 7以降では、JR東日本のIC乗車券「Suica」の機能を使うことができ、さらにSuicaとPASMOは相互利用が可能なため、PASMO対応の私鉄や地下鉄、バスなどは、iPhoneさえあれば乗り降りできるようになっていた。しかし限界はあり、例えばiPhoneを私鉄の定期券などとして利用するのは困難だった。

今後もしモバイルPASMOがうわさの通り実現すれば、こうした不便は解消する可能性が高い。ただし広報窓口である西武鉄道に問い合わせたところ、商標登録の手続きは行ったが、実際にiPhoneなどからPASMOを使えるようにするかどうかは未定。PASMOを使っている人の需要や、費用対効果を十分に見きわめたうえで検討していくとしている。