日本では、ウエストポーチを着用するのは、ちょっとあれなものという認識がある。たとえば、Base Ball Bearの小出祐介さんと音楽プロデューサーの前山田健一(ヒャダイン)さんらは「ぼくらのfrai awei」という楽曲で、“魔法が使えるとまだ信じている”人物が、それでも心のウエストポーチは外してはいけないと思い込もうとする歌詞を書いた。
だが欧州にいくと、意外なほどの有名ブランドがウエストポーチを販売していて驚くことも。そしてそれらの中には、私たちの想像を超えて美しいデザインを持つものもある。
だが、そうでないものもある。
そうでもないウエストポーチの一つが「DadBag」。ビール腹をリアルに再現したもので、英国ロンドンに本拠をおくAlbert Pukiesさんが製作した。
その特徴は、腹毛までリアルに再現した高度なデザイン。腰に巻けば、腹部を衣服からはみ出させただらしない姿を演じられる。しかも意外なほどの大容量で、ヘッドフォンを入れて持ち歩くこともできるそうだ。一見単なる腹なのに、そこからさまざまなものが飛び出してくる様子は、単なるウエストポーチを超え、もはやドラえもんの四次元ポケットと言ってよいだろう。
まだ若いAlbert Pukiesさんは、ビール腹に憧れているのだそう。だが一方で、ビール腹獲得に伴う健康リスクを懸念してもいるそうだ。この相反する気持ちを両立させるベストなソリューションとして、「DadBag」を考案したという。
使い道としては、このポーチを身に着けて観光地などをうろつく、といったものが考えられる。観光客から写真撮影を求められたら、気さくに応じよう。なにしろインスタ映えのするポーチなので、「DadBag」を装着したあなたの姿はたちまち世界中に拡散されるはずだ。