タイムバンクのイメージ

人間の「空き時間」を10秒単位でリアルタイムに売買できる時間取引所「タイムバンク」のiPhone向けアプリケーションが公開となった。

タイムバンクは技術者、経営者、アスリート、歌手など専門家の空き時間を、一般の人が購入、利用、売却、保有できる取引所。メタップスが立ち上げた。


このほど公開となったiPhone向けアプリはベータ版(試用版)と言う位置付け。アプリでできることは次の通り。

・空き時間を買う:興味のある専門家が売り出した空き時間を購入
・空き時間を使う:条件を満たすと空き時間を利用できる
・空き時間を売る:買ったけど使わない空き時間は欲しい人に売る
・空き時間を持つ:専門家を応援したい場合は空き時間を持ち続ける

買った空き時間の用途としては、相談・コンサルティングの依頼、講演・取材・登壇への参加、ランチ・ディナーへの招待、イベントやサロンへの招待などだ。空き時間を売りに出した専門家の得意なことに合わせて予め設定してある。

タイムバンクではインターネット上での影響力を得点化し、得点が57以上の人だけが専門家として登録を申請できる仕組みを採用している。さらにタイムバンクのスタッフが相手の影響力、信頼性、専門性を審査する。

最終審査ではスタッフから専門家に直接連絡し、売りに出す空き時間の内容からサービスの利用方法や注意事項の確認などをひとりずつ順次対応する。

また初期は専門家が一度に売り出せる空き時間は1,000万円未満となるように制限を設け、影響力の強い専門家側が一方的に有利になることがないようにする考え。

また専門家と買い手の金銭のやりとりはすべてメタップスが決済の仲介に入り、安全な取引を支援する方針。メタップスは毎年1000億円以上の決済処理を行っている実績と、上場企業としての健全な財務体質、四半期毎の業績開示による透明性などを大きく打ち出している。