ホンダジェットのイメージ

本田技研工業の航空機事業子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は、小型ジェット機市場で、2017年上半期(1月~6月)に世界最多の出荷数を達成した。

業界団体であるGeneral Aviation Manufacturers Association(GAMA)の発表にもとづくもの。上半期には、合計24機のHondaJet(ホンダジェット)を米国、カナダ、メキシコ、欧州に出荷した。8月時点では月平均4機のペースで生産している。


性能、快適性、使い勝手の良さ、ビジネスジェット機としての完成度の高さなどで非常に高い評価を得たと、HACIは胸を張る。ホンダジェットは「例えるなら空飛ぶスポーツカー」とし、小型ビジネスジェット機の分野で新たな価値を創造したとうたう。

実際、ホンダジェットは個性の強い設計。主翼の上にエンジンを配置する「Over-The-Wing Engine Mount (OTWEM)」形態をはじめ、自然層流翼型、一体成型複合材胴体などホンダが独自開発した技術を採用し、クラス最高水準の最高速度、最大運用高度、上昇性能、燃費性能、室内サイズを実現したと強調する。

ホンダジェットのイメージ

2015年12月に米国で納入が始まり、2017年には欧州、中南米に加え、東南アジアでも販売しており、主に企業の経営層や航空運航部門、チャーター会社などが利用している。アジア市場での販売拡大にも期待したいところ。