バッテリーがフレームが一体化した「XM1」

欧州では、電動アシスト機能のついたロードバイクやクロスバイク、それにMTBの人気が高まっている。ふらりと立ち寄った欧州の国の地方の小さな自転車ショップが、スポーツタイプのE-バイクで溢れている、なんてことも珍しくはない。

欧州の国々でこれだけ人気があるのなら、日本でも潜在的な需要はあるのでは?と考え、スポーツタイプの電動アシスト付き自転車を販売するメーカーは増えている。パナソニック サイクルテックもそんなメーカーのひとつ。同社は9月1日に電動アシストマウンテンバイク「XM1」を発売する。


バッテリーがフレームが一体化した「XM1」
電動アシストマウンテンバイク「XM1」発売

「XM1」は街中だけでなく野山や林道も走行できる、シ-ンを選ばない電動アシスト自転車。欧州向けに開発されたスポーツドライブユニットを国内向けに新開発したことで、スムーズで爽快なアシスト感を実現した。また、フレーム一体型バッテリーを搭載し、他の電動アシスト自転車とは異なるシンプルで美しいデザインを実現している。

「XM1」に搭載されたスポーツドライブユニットは、クランク軸に直接アシスト力を伝えるダイレクトドライブ機構が特徴。これにより、既存の2軸のドライブユニットに比べて、20km/h前後での継続走行や高ケイデンスに適した仕様となり、従来の電動アシスト自転車よりも滑らかで力強いアシストフィーリングを実現している。

バッテリーがフレームが一体化した「XM1」
「XM1」に搭載されたスポーツドライブユニット(一軸)
従来より滑らかで力強いアシストフィーリングを実現

バッテリーがフレームが一体化した「XM1」
参考画像:従来型のドライブユニット(二軸)

フレーム一体型のバッテリー(セミインテグレーテッドバッテリー)も「XM1」の大きな特徴。これにより、スポーツバイクらしい機能美を追求した。バッテリー容量は36V-8Ahで、1回の充電によりHIGHモードでは約42km、ECOモードでは約78km走行できる。充電に必要な時間は約3時間。約1.5時間で約80%までの充電が可能だ。

日本にも電動アシストMTB登場
フレーム一体型のバッテリー

日本にも電動アシストMTB登場
画像左がバッテリー装着時で、右がバッテリー取り外し時

フロントサスペンションはロック機能付き。サスペンションのロック/オープンは、手元のリモートレバーで操作できるので、オフロードに入る際に素早い切り替えが可能だ。

バッテリーがフレームが一体化した「XM1」
ロック機能付きフロントサスペンション

バッテリーがフレームが一体化した「XM1」
サスペンションのロック/オープンは、手元のリモートレバーで操作

メーカー希望小売価格は33万円(消費税抜き)。



スポーツタイプなのにモーター?と思う人も多いかもしれない。だが、登坂に強いモーターのアシストを活用して体力を温存し、その後のダウンヒルを思う存分楽しむ、という人は欧州だけでなく、米国のサイクリストにも多い。スキーをする際のリフトみたいなもの、と考えれば良いのかもしれない。

サスペンションのロック/オープンは、手元のリモートレバーで操作
リフトのようなもの?