PCのキーボードを指で打つと、光の波紋が広がったり、花火のような模様があらわれたり、入力した文字が輝きながら飛び出したりする。こんな楽しい発明が登場し、Twitterなどで話題になっている。
作ったのは湯村翼氏。ときどきニュースサイトで話題になるTwitterの著名人。現在は情報通信研究機構(NICT)北陸StarBED技術センター研究員で、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の博士課程にも進んでいる。
しかけのもとになっているのは「プロジェクションマッピング」。会議室でのプレゼンテーションやホームシアターなどで使うプロジェクターを、PCなどから高度に制御し、現実の建物や家具などに映像を重ね合わせ、あたかも別の何かであるかのように見せる。
ひところは屋外でのイベントなどで見かけた技術。センサーと組み合わせれば、映像に手を触れて操作することも可能だ。
最近ソニーが壁やテーブルを巨大なスマートフォン画面のようにできる製品「Xperia Touch」などを発表したのも記憶に新しい。
湯村氏の発明はプロジェクションマッピング技術を応用。指がキーボードのどこに触れるかを認識し、さまざまな光の演出を行えるようにしている。キーボードそのものを映像だけで作り出す「プロジェクションキーボード」より打鍵感がありそうで、LEDバックライト付きキーボードより多様な効果が作りだせそう。
難点は手元で遊ぶのが楽しくなりすぎて、画面に集中できなさそうなところだろうか。