電子ペーパー楽譜

省電力でさまざまな文章や図画を見やすく表示する「電子ペーパー」。採用した製品としては、外出先でじっくり電子書籍を読むための「Kindle」などが有名だが、楽譜を表示できる機器もある。

電子ペーパー楽譜

「GVIDO」という製品は、紙の楽譜のような見開き構造で、画面の大きさは13.3型。ピアノなどの上に置いてさまざまな楽譜を表示でき、さらに付属の電子ペンでメモを書き込んだり、ペンの後部を消しゴムのように使ってメモを消去したりできる。


内蔵ストレージはデータ容量8GBで、PDF形式の電子楽譜を複数保存しておける。microSDメモリーカードを挿入することも可能。Wi-Fiにも対応しており、メモを書き込んだ楽譜などをインターネット上に保存できる。ネット上から楽譜を追加購入する機能もある。

電子ペーパー楽譜

赤外線スイッチを備えており、簡単に楽譜の表示を切り替える「ページめくり」ができる。さらに足で操作する別売のフットスイッチとMicro USBまたはBluetoothで接続すれば、演奏しながらページめくりはもちろん、セットリスト(演奏曲一覧)の操作などを容易に行える。

電子ペーパー楽譜のフットスイッチ
フットスイッチ

サイズは開いた状態で約482×310×6.05mm。重さは約660gでタブレット程度か。持ち運びにも向く。

電子ペーパー楽譜

開発したのは2015年に設立した東京都の企業、テラダ・ ミュージック・スコア。ワコムのデジタルペン技術を取り入れている。設計、製造はソニーから分離独立したVAIOが手掛ける。

9月20日から日本、北米、欧州で買えるそう。日本での販売価格は明らかになっていないが、米国では1,600ドル(約17万円強、税別)になる見込み。