PepperとHoloLensの画像

人型ロボット「Pepper(ペッパー)」が自走しつつ空港で働く。こんな計画を全日本空輸(ANA)と新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)が進めている。

これまでANAは、羽田、成田、福岡空港に、独自開発のアプリケーションを組み込んだペッパーを設置。音声や胸のディスプレイに映した画像で、施設を案内する実験を行ってきた。


ただし出発ロビーや乗継カウンターで静止した状態で業務をするので、できることには限りがあった。

自走するようになれば、時間によって案内をする場所を変えられるほか、将来は動きながら客に必要な情報を教えられるなど、旅客係員に近い業務が可能になる。

ペッパーが動き回るうえでの際の大きな問題は、空港の混雑などがある。だがNSSOLはMicrosoft(MS)のゴーグル型コンピューター「HoloLens(ホロレンズ)」をかぶらせ、外部に追加機材を設置しなくても高精度な空間把握や位置推定ができるようにし、解決した。

ホロレンズが認識した空港内の位置情報をもとに、ペッパーが自走することが可能。2月末日まで宮崎県の宮崎ブーゲンビリア空港で実地検証を行う予定だ。