かつて日本のオフィスで栄えた「義理チョコ」だが、もはや用意するという女性は少数派だ。2017年のバレンタインデーに職場で義理チョコをわたす人は4割、という調査結果が出ている。
義理チョコ。2月14日に好きな相手へチョコレートを贈る文化から派生し、女性が普段顔を合わせる男性などにあいさつをかねてチョコをわたすという、あらためて考えるとちょっと不思議な習慣。
さて2017年のバレンタインデーはというと、職場で義理チョコを「わたさない」という女性が60.2%。「わたす」が39.8%と分かれた。
これは「ポスト・イット」などを取り扱うスリーエム ジャパンがオフィス事情の調査と商品の宣伝をかねて2016年12月20日~26日にアンケートを行った結果。20~40歳代の働く女性450人と男性150人が対象。
ちなみに義理チョコをわたす人は、平均4.9個を用意し、1人あたりにかける平均予算は776円。単純計算で4,000円近く義理チョコに費やす。
わたす理由は「日頃の感謝の気持ちを伝えるため」(59.2%)、「社内コミュニケーションを円滑に進めるため」(44.7%)などが上位で、まさに義理。
働く男性の82%は「義理チョコをもらったことがある」という。なるほど女性で義理チョコをわたすのが少数派でも、ひとりが複数の相手にわたせば、多くの男性は受け取ることになり、習慣としては成り立つ。
ちなみに、義理チョコを「(人生で)一度ももらったことがない」という男性も18%はいる。
本命だけを受け取っているのだろうか、あるいはなにか別の事情があるのだろうか。