コミケ会場のWi-Fi
まさにカオス(混沌)といった雰囲気だ
(出典:@ki873氏)

12月29日から東京ビッグサイトで始まった日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット91(コミケ)」。会場にはスマートフォンを便利に使えるよう、無数のWi-Fiが登場しているが、その名前がおかしいとして話題になっている。

コミケ会場でスマートフォンをWi-Fiに接続できれば、月々の携帯電話料金プランと無関係に、通信制限を恐れずLINEやTwitterなどを利用でき便利だ。コミケで入手した戦利品の写真を投稿して友達に報告するのに、Wi-Fi経由でと考える人もいるだろう。


一方そうした需要を狙ってジョークやからかいを仕掛ける人もいるようだ。

Twitterで、ガジェット(電子機器)や鉄道についてつぶやいている@ki873氏が投稿したのが、コミケ会場のWi-Fiを示すおかしなスクリーンショット。

「au_Wi-Fi」や「0000docomo」など、携帯電話会社が用意しているものに加えて、インターネットのスラング(俗語)を取り入れた文言がずらりと並ぶ。


コミケの参加者がTwitterや2ちゃんねる、ニコニコ動画などをよく利用する層と重なることをあらためて認識させてくれる。

アイコンを見ると、多くは「鍵」がかかっており、パスワードを知らない限りは接続できないようになっている。ジョークやからかいの目的で文言を表示させているだけで、実際に他人を接続させる意図はなさそうだ。

もっとも、逆に鍵がかかっていないWi-Fiがあれば、それこそ注意だ。Wi-Fiは誰でも公開できる反面、サイバー犯罪者がうかつに接続した被害者の個人情報を抜き取る罠にも使える。

コミケのように多数の参加者がいる場所では誰がWi-Fiを公開しているか分からない。楽しいイベントだが、一応の警戒も必要かもしれない。