「Vufine+」は、メガネに取り付けるディスプレイ「Vufine」のニューバージョン。現行バージョンに対し、2つの改善が施されている。
「Vufine」とは、スマートフォンやPCの画面をハンズフリーで見られる、メガネ装着型のディスプレイ。同様のデバイスにはコンピューターに近い機能が盛り込まれているものが多いが、「Vufine」では機能をディスプレイに絞り、入手しやすい価格とした。
メガネやサングラスに付属のアタッチメントを装着し、そこに本体をマグネットで取り付ける。この本体にPCやスマートフォンからのケーブルをつなぎ、画面を表示するという仕組みだ。装着すると、眼から約30センチの位置に、4インチスクリーン相当の仮想画面が表示される。
使用例としては、電車やバスの中でスマートフォンの動画を見る、などがあげられる。「Vufine」を装着すれば、動画などをハンズフリーで視聴できるので、長めの動画を見るには便利だろう。また、スクリーンは装着している本人にしか見えないので、隣の人から画面をのぞかれる心配がない。
朝、天気予報やニュースなどを見ながら、朝食を作るときも便利だ。ハンズフリーで使えるので、両手を使って調理できる。
今回発表された「Vufine+」では、表示領域が縦に広がった。これにより、スマートフォンの縦位置の画面を表示したときに、文字などがより見やすくなったという。たとえば「Pokemon Go」で使用したい利用者にとっては、この改善はありがたいだろう。
もうひとつの改善点はメガネへのアタッチメント。表示領域が広がったことにあわせ、「Vufine+」のアタッチメントではアジャスト機能にボールジョイントを活用したアームを採用。視聴に最適なポジションへの設置がより容易になった。
開発元のVufineでは現在、「Vufine+」の世界的なプロモーションを兼ねて、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、169ドルの出資で「Vufine+」を1台入手できる。入手に必要な金額はキャンペーンが進むにつれて上昇し、終了後の市販価格は199ドルになる予定。出荷は2017年1月に予定されている。