小田急の新型ロマンスカー
新型「ロマンスカー 70000形」

話題を呼ぶ小田原急行電鉄の新型特急「ロマンスカー 70000形」。Wi-Fiが完備となり、車内で快適にiPhoneやAndroidスマートフォンなどを利用できる見込みだ。充電ができるAC挿し込み口(コンセント)の設置も検討中だとか。

新型70000形は2018年3月に営業運転を始める予定。従来のロマンスカー50000形などを手掛けたデザイン事務所、岡部憲明アーキテクチャーネットワークがたずさわる。


景色を堪能できる先頭の展望席に加え、車両側面に高さ1mの連続窓を採用してながめをよくするほか、左右の振動をおさえる装置を備えて快適性を高める。

ロマンスカーの断面図
先頭 (1、7号車)の断面イメージ

訪日外国人旅行者への配慮もあって、車内にはWi-Fiを完備する。スマートフォンで接続すれば、月々の通信量上限を気にせずアプリケーションなどを利用できるほか、展望ライブ映像なども視聴できる。

車両内観イメージ
中間(2~6号車) の車両内イメージ

これに加え車内に、スマートフォンを充電できるAC挿し込み口も登場するかもしれない。身障者用席以外の座席の肘かけ部分に設置する案があるそう。旅の始まりや終わりに、バッテリー切れの恐れなく車窓からの景色を好きなだけ撮影し、LINEやFacebook、Instagramに投稿できれば便利だ。

ただ充電設備についてはまだ検討段階。バリアフリー対応や、訪日外国人旅行者などに向けたラゲッジスペースなどの整備が優先となる。

70000形は定員400人、7両固定編成。日本車輌製造が手掛け、小田急は2編成を導入する。2017年11月には車両が完成するそう。