ロボットの足をつけたして重いものを運ぶパワーローダー
ロボットの足を人間に装着

人間の体にロボットの足の部分を装着して重いものを運ぶパワーローダー「MS-04」を、奈良県のメーカーであるアクティブリンクが発表した。

アクティブリンクはパナソニックの社内ベンチャー制度により設立。重作業支援用途のパワーローダーを開発している。


新型のMS-04は、NVIDIAの深層学習(ディープラーニング)基盤「NVIDIA Jetson TX1」を採用し、足元の起伏や障害物に対して順応しながら、人間が歩くのに合わせて二足歩行する。車輪つきの台車などが通りにくい場所で、荷物を運搬できるのが特徴だ。


利用する際は、後ろからロボットの足を抱え込むようにして歩く。これは人間が普段荷物を持ち上げて運ぶ姿勢に近く、作業面での安定性を高めるという。目の前が見えなくなりそうだが、モニタリングシステムによって補っている。

MS-04の技術情報は大学や研究機関に提供する。またプロトタイプを、東京ビッグサイトで開催中のロボットイベント「Japan Robot Week 2016」に出展している。