自走式イチゴ収穫ロボット
熟したイチゴをいためずに収穫できる

日本の優れたロボットを表彰する「ロボット大賞」。今年の受賞者が決まった。熟したイチゴをいためずに収穫できるロボットなど10種類以上が対象となっている。

ロボット大賞は総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、日本機械工業連合会と共催している。


7回目にあたる今回は以前からある経済産業大臣賞に加え、総務大臣賞、文部科学大臣賞、厚生労働大臣賞、農林水産大臣賞、国土交通大臣賞などを創設。4月下旬~6月末に集めた151件の候補から表彰するロボットを決めた。

総務大臣賞は、接客などをしてくれるソフトバンクグループのヒューマノイド型ロボット「Pepper」、厚生労働大臣賞は、歩行などを補助するサイバーダインのロボットスーツ「HAL」の医療用下肢タイプといった具合に、話題のロボットが幾つも入賞している。

Pepperのあいさつする写真
総務大臣賞はPepper

HAL下肢タイプの写真
厚生労働大臣賞は「HAL医療用下肢タイプ」

そのなかでも、文部科学大臣賞の「自走式イチゴ収穫ロボット」はかわいらしい。

正式には「モジュール分散協働型収穫支援ロボットシステム」という。宇都宮大学の尾崎功一研究室とアイ・イート(旧工農技術研究所)が開発した。

アイ・トートのロボット写真
アイ・トートはイチゴ関連の技術開発を手掛ける(出典:アイ・トートのFacebook)

イチゴの色を識別して熟しているかどうかを調べ、茎を正確に切断して、果実に触れず収穫できるため、イチゴの商品価値を損なわないのが特徴。付け外しのできる部品を複数組み合せて動くようになっており、分散化した機能を持つ部品をあとから追加するなどして段階的に導入しやすいようになっている。

なおロボット大賞については、10月19日に、東京ビッグサイトで開催するロボット関連イベント「Japan Robot Week 2016」で授賞式を行う予定だそう。