パソコン内の画像やブラウザの閲覧履歴を誰にも見られたくない人向けの「KANGAROO Notebook」

1台のPCを家族で共有している場合、プライバシーを完全に保護するのは難しい。自分がWebブラウザで何を閲覧したか、どんな画像を保存しているのか、家族に知られてしまっているのではないか?そんな不安を抱いている人は案外多いのではないだろうか?

InFocusが開発した「KANGAROO Notebook」は、そんな人にぴったりのノートPC。Windows 10がインストールされた“コンピューティングモジュール”と、ディスプレイやキーボードなどからなる“ドッキングステーション”から構成されており、うまく活用することで、プライバシーを最大限保護できる。


パソコン内の画像やブラウザの閲覧履歴を誰にも見られたくない人向けの「KANGAROO Notebook」
画像や閲覧履歴を見られたくない人向けのノートPC「KANGAROO Notebook」

その特徴は、スマートフォンサイズのコンピューティングモジュールが2個ついてくること。このコンピューティングモジュールは、CPU、ストレージ、メモリ、OSを持つ完全なコンピューター。これを入れ替えることで、モニターやキーボードなどを家族で共有しつつ、プライバシーは守ることが可能だ。

パソコン内の画像やブラウザの閲覧履歴を誰にも見られたくない人向けの「KANGAROO Notebook」
「KANGAROO Notebook」の“コンピューティングモジュール”
これが2つ付属する

InFocusは、“持ち運べるWindows 10デスクトップコンピューター”とも呼ばれる「KANGAROO」で人気の企業。この「KANGAROO」にはスマートフォンサイズのボディにUSBやHDMIポートが装備されており、テレビにつないでエンターテインメントセンターとして使用したり、キーボードやマウスをつないでオフィスPCとして使用したりできる。

パソコン内の画像やブラウザの閲覧履歴を誰にも見られたくない人向けの「KANGAROO Notebook」
持ち運べるWindows 10デスクトップコンピューター「KANGAROO」

パソコン内の画像やブラウザの閲覧履歴を誰にも見られたくない人向けの「KANGAROO Notebook」
HDMIケーブルでテレビにつないで、エンターテインメントセンターとして使用できる

今回発表された「KANGAROO Notebook」は「KANGAROO」とは異なり、コンピューティングモジュール単体で使用することはできない。例えばバッテリーはドッキングステーション側に装着されているし、USBポートなども装備されていないのでテレビにつないで動画を見ることもできない。だがこれにより、プライバシー保護が強化されている。

ドッキングステーションのモニターサイズは11.6インチ。その他、キーボード、クリックパッド、バッテリー、WebCam、各種ポート、マイク、スピーカーが取り付けられている。コンピューティングモジュール側には2GBのRAM、32GBのストレージ、Intel Z8350 Cherrytrail CPUが採用された。

パソコン内の画像やブラウザの閲覧履歴を誰にも見られたくない人向けの「KANGAROO Notebook」
もう少し大きなサイズが欲しい?

飛行機で海外に向かっているとき、気流が悪くて激しい揺れに襲われることがある。そんなときにいつも頭に浮かぶのは、

「このまま自分が死んだら、家にあるPCの中身を誰かに見られてしまう。それはちょっとまずい」

ということだ。

だが「KANGAROO Notebook」を使用していればそんな心配はいらない。“コンピューティングモジュール”をいつも持ち歩いていれば、仮に何らかの事故に巻き込まれてしまっても、見られてまずいデータは自分と一緒に消えてしまう…はずだ。

「KANGAROO Notebook」は10月中旬に米国で販売開始される。価格は299.99ドルから。日本発売は未定だが、筆者はなんとかして入手するつもりだ。いや、入手しないと、まずい…。