3輪なのに傾けて曲がれる電動アシスト「EV4 Bike」

ポーランドのAero-Serviceは、3輪なのに車体を傾けて曲がれる電動アシスト自転車「EV4 Bike」を発表した。ヤマハの3輪バイク「TRICITY」の自転車版のような乗り物。

3輪なのに傾けて曲がれる電動アシスト「EV4 Bike」
3輪なのに車体を傾けて曲がれる電動アシスト自転車「EV4 Bike」

参考画像:ヤマハの3輪バイクTRICITY
参考画像:傾いて曲がれるヤマハの3輪バイクTRICITY

3輪自転車には、「安定性が高い」「積載量が多い」など、いくつものメリットがある。だが2輪車よりも車重が増すため、漕ぎ出しが重い、登坂が大変というデメリットも。そして何より、走っていて楽しくないという致命的な欠陥を持っている。

「EV4 Bike」はこれらの問題を解消するためにデザインされた3輪自転車。車体の重さは電動アシストの採用で、そして走りの楽しさは車体を傾けてカーブを曲がれるチルト機構で対応している。

3輪自転車の欠点を解消した「EV4 Bike」
「EV4 Bike」のチルト機構
あえて、見せつける美学?

電動アシスト機構は欧州仕様のもの。モーター出力は250Wで、最高速度は25キロに設定されており、35キロとちょっと重めのボディを力強くアシストする。バッテリーはフレーム内に内蔵されており、1回の充電でアシスト可能な距離は80キロ。これらの仕様は、欧州で販売されている電動アシスト自転車としては、いたって“普通”なものだ。

「EV4 Bike」ドライブトレイン
モーターはリアハブに内蔵
変速機などはシマノ

普通でないのが、前輪に搭載されたチルト機構。この機構に取り付けられた2つの16インチホイールはカーブを曲がる際に傾き、3輪でありながらも走る楽しさを実現した。

「EV4 Bike」チルト機構
かなり傾く
安定性より走りを取った?

実用性も高い。同社のWebサイトでは、「EV4 Bike」はカーブや細い道が多く、段差も多い都市部を走るのに最適な乗り物であると説明されている。チルト機構により小回りが利くだけでなく、前後輪に搭載されたサスペンションシステムが、段差の乗り越え時の衝撃を吸収してくれるそうだ。

「EV4 Bike」サスペンション
段差乗り越えに便利なサスペンション

「EV4 Bike」の販売対象とされているのは、主要ターゲットである都市部の自転車通勤者の他、観光地のレンタルサイクル点や、宅配・宅食業者など。観光地では低速走行時に安定する3輪車の特性が活かされるだろう。大量に荷物を運ぶ宅配・宅食の現場では、電動アシストが力を発揮するはずだ。

高い積載性を持つ「EV4 Bike」
とはいえ、宅配でチルトが必要とは思えない
やはり、ターゲットは自転車通勤者だろう

価格は2,000ユーロ。だが欧州仕様なため、残念ながら日本では公道を走行できない。

電動バイク「EV4」と、電動アシスト自転車「EV4 Bike」
緑のボディは、電動バイクバージョンの「EV4」

3輪なのに車体を傾けて曲がれる電動アシスト自転車としては、TRICITYを開発・販売しているヤマハが先月、デザインコンセプト「05GEN」を発表して世界的に話題となったばかり。こちらはデザインもスッキリしているし、本家(?)だけあってリーニング機構も洗練されているように見える。また、日本メーカーなので、公道を走れる仕様への対応も当然可能なはず。日本人としては、ヤマハに期待したい。

参考画像:ヤマハのデザインコンセプト「05GEN」
参考画像:ヤマハのデザインコンセプト「05GEN」
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