人工知能が、庭でフンをするネコを追い払う

NVIDIAは、同社エンジニアであるRobert Bondさんが人工知能(AI)を活用し、ネコを追い払う装置を製作したと同社の公式Blogで公表した。

同Blogによれば、Bondさんの奥さんはガーデニングが好きで、自宅の庭に常に手を入れ、美しく清潔に保つよう心がけているという。だが奥さんは、その庭にやってきてフンをするネコに悩まされていたそうだ。

これに対処するため、Bondさんは、ネコを発見したら自動的に庭のスプリンクラーを起動して水をまき、水が嫌いな(?)ネコを追い払うシステムを構築した。利用したのはネットワークカメラFoscam FI9800Pと組み込みシステム開発用ボードNVIDIA Jetson TX1。これらによって開発されたシステムは、ネコを傷つけずに庭を守れるだけでなく、Amazon.comで購入できるデバイスで誰でも構築可能な、安価で維持し易いシステムとなった。

IPカメラFoscam FI9800P
参考画像:ネットワークカメラFoscam FI9800P
Amazon.comで、100ドル程度で購入できる

システム構築上もっとも重要なのが、カメラに映る画像がネコであるか、そうでないかの判断。Bondさんはこれに、米国UC Berkeleyの開発したFCN(for fully-convolutional neural network for semantic segmentation)と呼ばれるディープラーニングソフトウェアを活用。多くのネコ画像を使って、システムにネコを学習させたという。

当初、システムはBondさんの影をネコと判断してスプリンクラーを起動し、Bondさんをびしょぬれにさせてしまうこともあった。だが学習が進むにつれ、高い精度でネコを検知できるようになったという。FCNはネコがいることだけでなく、ネコが庭のどこにいるのかも正確に検知可能だそうだ。

FCNが検知したネコ
システムはネコがいることだけでなく

FCNが検知したネコ
ネコがどこにいるかも検知できる

さて、このシステムが稼働し始め、スプリンクラーによって何度か水を浴びたネコは、その後Bondさんの家には近づかないようになったという。これをうけ、同Blogは次の一文で記事を締めている。

「AIも学習するが、ネコも学習する」