ヤマハ発動機「BREEZE10」
船型のドローンとでも形容すべき製品

沢山の水を必要とする我々の暮らしに、なくてはならないのがダム。大きくて頑丈でも、日頃から細やかなメンテナンスが必要だ。そのために役立つ、船のかたちをしたドローン(無人機)とでも言うべき製品「BREEZE10」を、ヤマハ発動機が発表した。

日本全国には、さまざまな目的で作ったダムがあるが、いずれも同じ問題を抱えている。水とともにたえまなく流れ込む土砂が、底に溜まってゆき、最後には水をたくわえるという基本機能に影響を及ぼす。

そこで、ある程度土砂がたまるたびに除去する浚渫(しゅんせつ)作業が必要になる。

従来は、有人の小型艇にソナーを搭載してダムの水面を航行し、土砂のたまり具合を調べていたが、準備に手間がかかり、しかも雨の少ない冬に実施することが多いため、気温が下がる山間部のダムでは作業員に負担もかかる。

BREEZE10は、ソナーを簡単に積み込める設計で、かつ自動航行による作業が可能。リモコンによる遠隔制御や、人が乗り込んでジョイスティックでの制御も可能。動力はモーター。定格出力0.5kWなので操縦に小型船舶免許は不要だ。

艇体底部の開口部
艇体底部の開口部にはソナーをすえつける

全長3mで、ワンボックスカーでも運べる大きさだという。内蔵バッテリーで最大約6時間動作する。

これに加えヤマハ発動機の無人ヘリコプターと連携させて、ダムを含む周辺地形をまとめて測量することもできる。

まずは8月中旬から測量業者向けにレンタルを始める。その後は「監視」「警備」といった分野への拡大も検討している。