EU Referendum ロゴ
BBCのネット解説に世界が注目

英国が欧州連合(EU)に残留するか離脱するかを問う国民投票の結果が決まり、離脱派が勝利を確定させた。現地の公共放送「BBC」がリアルタイムに状況を伝えるインターネット解説は世界中から注目の的になった。

英国では欧州をおおう移民・難民問題、EUへの拠出金負担などをめぐって国民の意見が2つに割れ、EUから離脱すべきと主張する側と、残留すべきと訴える側とが論を戦わせてきた。

政府が国民投票を行う運びとなると、現地のニュースメディアはそろって取り上げ、BBCもテレビなどで特別番組を生放送するほか、インターネット上でも大々的に特集を組んだ。

その中でも「EU Referendum Result」は、離脱派と残留派どちらが優勢かを地図とグラフで分かりやすく表示し、英語が不得意な人にも全体の状況が把握しやすいとして、日本も含め世界中から関心を集めた。

EU Referendum Resultによると、投票の開票序盤は接戦で、抜きつ抜かれつの展開だったが、じりじりと離脱派が票を積み上げ、残留派を引き離していった。

EU Referundum Resultのスクリーンショット
序盤は接戦だった

あらためて結果を見ると、地域によってかなり残留、離脱の支持に差があるのがうかがえる。北部スコットランドは残留派がきわめて優勢。他方、南の人口が集中するイングランドは首都ロンドン周辺を除き、かなり離脱派が強かったことが分かる。ロンドンにある政府は首相を中心に残留派寄りの立場だったが、こうした声をとらえきれていただろうか。

スコットランドの残留派勢力図
スコットランドは残留派(黄色)が圧勝

イングランドの離脱派勢力図
イングランドは離脱派(青色)が強かったことが分かる

ロンドンの残留派勢力図
首都ロンドン周辺では残留派(黄色)が強かったが、英国の総意を代表した訳ではなかった

2014年にはスコットランドが英国からの独立をかかげて住民投票をし、イングランドが引き留める側だったことを考えると感慨深い。なおスコットランドでは英国から独立してEUに残留すべきという声もあらためて上がっている。投票の結果は、それぞれ特色の強い各地域にさらなる波乱を起こすかもしれない。