電子書籍リーダー「Kindle」を持ってベンチに腰掛ける女性
文庫本1冊ぐらいの重さに

Amazon.co.jpの電子書籍リーダー「Kindle(キンドル)」シリーズ。そのうち最も低価格なベースモデルが刷新した。改良により、重さは161gと、平均的な紙の文庫本と同程度になった。7月20日に発売予定。

新型は前世代より11%薄く、16%軽い。最大数千冊の電子書籍を内部に保存でき、どこへでも持ち歩ける。


Kindleの薄さを示すイメージ
かなり薄型化もしている

キンドルシリーズでなじみ深い、電子ペーパー製の6型ディスプレイを搭載。紙の本と同じような見やすさを意識した、くっきりした文字を表示する。タブレットやスマートフォンのように強い光を発さず、陽射しなどもまぶしく反射せず、常に周囲と同じ自然な明るさになる。目が疲れにくく、長い時間読書ができる。

タブレットとKindleの反射を比較したイメージ
まぶしい反射をしにくいのも利点

1度表示した画面を維持するのに電力を消費しない。Wi-Fiを切って1日30分使う程度であれば、バッテリーは充電なしで数週間保つ。またメールやTwitter、Facebook、LINEなどの機能はない。逆に言えばそれらのプッシュ通知が届かないため、読書だけに集中できる。

ベンチでKindleを読む女性
TwitterのこともFacebookのことも忘れて本を読める

薄型軽量化したキンドルのベースモデルではあるが、もちろん既存の最上位モデル「Kindle Oasis(キンドル・オアシス)」に比べるとまだ重い。本体サイズも160×115×9.1mmと、際立ってスリムと言うほどでもない。解像度も167ppiと低めだ。

Kindleシリーズの比較表
上位モデルとは性能差がある。ただし安い。

一方で直販価格が8,980円(税込、以下同じ)と安く、さらに有料会員サービス「Amazonプライム」に加入していれば4,980円になる。手頃に電子書籍を楽しみたい人向けだ。