シャワーでおしっこをすると12リットルの節水に

今年の梅雨はここまで空梅雨。このままでは首都圏で水不足が発生する可能性があるのだとか。実際、東京都水道局が2016年6月9日に発表した利根川水系貯水量情報では、8つのダムの貯水量は平年の半分以下に減っていて、なかでも矢木沢ダムの貯水率は17.5%にまで落ち込んでいるのだそう。関東地方整備局は、今後も雨が少ない状況が続けば取水制限が必要になるおそれがあるとして、節水への協力を呼びかけているそうです。


節水の主役は企業。とはいえ、個人でも節水に協力できる方法はあるはず…と思って調べたところ、英国ノーフォークにある名門イースト・アングリア大学(University of East Anglia:UEA)が2014年10月14日に公開した報道発表を見つけました。「To pee or not to pee?(おしっこをするべきか?しないべきか?)」と題されたこの発表では、同大学の学生Debs TorrさんとChris Dobsonさんが学内で推進する、シャワーを浴びながらのおしっこで節水するプロジェクトが紹介されています。

プロジェクトは、水資源保護に向けて活動している団体SOSマタ・アトランティカによる、「朝のシャワーの間におしっこをして、トイレで流す12リットルの水を節約しよう」という呼びかけに触発されたもの。Chris Dobsonさんは、その節水効果について次のように説明しています。

「計算してみれば、このプロジェクトが大きな影響を与えることがわかる。UEAの学生1万5,000人がシャワーでおしっこをすれば、1年あまりでオリンピックサイズの水泳プールを26回満たせる水を節約できる。イースト・アングリア地方、さらには英国全体が朝の習慣をかえれば、どれだけ大きな効果があるか、想像してみて欲しい」

大学寮のシャワールーム
大学寮のシャワールーム(イメージ)

日本の首都圏人口は、約3,700万人。これだけの人がこのプロジェクトに参加すれば、大規模な水資源保護になりそうです。

とはいえ、シャワーでのおしっこは日本人にはなじみにくいもの。欧米などの人たちは、バスルームは身体の汚れを落とすだけの場所と考えています。バスとトイレが一緒なのも、この考えがベースにあります。でも日本人にとってお風呂は、湯船に浸かって本など読みながらリラックスする場所。ちょっとでも嫌なニオイがしたら、リラックスできなくなってしまいますよね。

もうひとつ考えないといけないのは、日本の節水技術。たとえば日本の家庭用トイレで使用する水量は「小」で4.0リットル程度。海外で一般的に使われるトイレで必要な12リットルの約3分の1で、すでに節水を実現しているとも言えます。

さて、取水制限が始まってしまったら、どうします?シャワーでします?しません?筆者は……、無理です。ごめんなさい。

水のムダ使いのイメージ画像
でも、できるだけ節水はしましょう!