お盆玉袋
郵便局のお盆玉袋、人気キャラクターを起用している

「お年玉」ならぬ「お盆玉」。お盆の帰省に合わせて子どもにおこづかいをあげよう、という動きが、ふたたび話題になっている。この夏も郵便局などで、「お盆玉袋」の販売が始まったためだ。

お盆玉袋という商品は、2010年にお年玉袋などを作る山梨県の企業が取り扱いをはじめ、すでに商標登録もしているという。さらに2014年からは夏の風物詩として郵便局も販売している。とはいえまだ認知度もさほどでなく、全国で定着もしているとは言いがたい。


そのためか郵便局に荷物や手紙を出しにいったり、ゆうちょ銀行の口座を利用しに訪れたりする人が、「お盆玉袋」と書いてある小さなのし袋を見かけて驚き、Twitterなどで話題にする、というできごとが毎夏起きている。

お盆玉の起源はあいまいだ。例えば朝日新聞社が運営する辞書サイト「コトバンク」には「発祥は江戸時代の山形県の一部地域と言われる」などと自信ありげに書いてあるが、同じ朝日新聞社のニュースサイト「withnews」の記事には山形県立博物館のコメントとして「正直なところ、はっきり断言できるほどの資料はありません」ともある。

要するに、ほとんどの人にとっては「新しい文化」ということになる。

インターネット上の評判はというと、例年あまり歓迎できない、とする声が目立つ。とはいえそれは、もらう側なのか、あげる側なのかでも変わってきそうだ。

ちなみに郵便局のお盆玉袋は、一部の簡易郵便局を除き全国で取り扱い中。人気キャラクターをあしらったかわいらしいデザインが目を引く。

サイズ小は3枚入り162円(税込、以下同じ)で「たぷたぷスイカ」「ぴよちゃんとおともだち」の2種類。サイズ中は3枚入り216円で「カピバラさん」「ハローキティ」の2種類。サイズ大は2枚入り216円で「ディズニーシルエット」「ハローキティ手ぬぐい」の2種類。