NASAによる地球と火星のサイズ比較画像

今夜(5月31日)は2年2か月ぶりに火星が地球に最接近。最も遠い時と比べ、明るさで15倍以上、見かけの大きさでは5倍というスーパーマーズが観測できる。

火星は太陽を687日かけて1周しており、2年2か月に1度地球に接近する。火星の軌道はだ円のため接近時の距離は毎回異なっており、最も近いときと最も遠いときでは、距離は約2倍も違う。


今回は、地球と火星はここ10年間で最も近い7,528万キロにまで接近。南の空に光る赤い火星を肉眼でも観測できる。

2016年火星のサイズ比較
2016年の地球からみた火星の見かけの大きさの変化
(画像はウェザーニューズの特設サイトから)

ウェザーニューズでは、接近した火星を宮崎県都城市のたちばな天文台からライブ中継する。中継時間は5月31日20時から23時まで。YouTube、ニコニコ生放送などで視聴可能だ。

また、同社ではスーパーマーズの特設サイトも開設。今回はもちろん、次回2018年の最接近時の情報も紹介している。2018年の最接近では、地球と火星は5,759万キロにまで接近し、見かけの大きさは最遠時の約7倍となるそうだ。

ところで、7,528万キロとはどの程度の距離だろうか?例えば、地球1周の長さは約4万キロで、休まず歩くと1年2か月程度かかる計算となる。地球からは約38万キロ離れた月までは約11年。では7,528万キロはというと、休まず歩いても約2,148年かかる計算になる。最接近とはいえ、月までの距離と比較するとはるかに遠い。今回の最接近でトライポッドが襲来することはないと思われるので、安心して観測して頂きたい。

宇宙戦争に登場するトライポッド