ドローンを気象観測に
ドローンを気象観測に

無人航空機(ドローン)を使って空のはるか「高層」の気象観測をする。こんな取り組みを日本気象協会が発表した。

2014年度から京都大学防災研究所と共同で進めてきた研究だ。


日本気象協会では今まで、上空1,000m程度までの気温や風向風速を観測する手段として、ヘリウムの入った風船(バルーン)にセンサーをつり下げて飛ばす、という方法をとってきた。

ただ風船が落下するリスクや、ヘリウムの供給、環境への負荷、観測コストなどが課題だった。

そこで風船の代わりに、幾度も飛ばすことことができ、再利用がしやすいドローンを使ってはどうかと考え、2014年から実験を重ね、2015年には最高で上空1,000mまでドローンによる気象観測を成功させている。2016年2月には、気象観測用の「鉄塔」による観測結果との比較も行っている。

今後は桜島を対象とした火山調査、ヒートアイランド・大気汚染調査などにも取り組む。

ドローンを使った気象観測としては、ウェザーニューズも、ゲリラ豪雨などの監視に活用する計画を明らかにしている。