「発見しました」と言っているのはヘンリー・キャベンディッシュさん
「発見しました」と言っているのはヘンリー・キャベンディッシュさん

最近何かと話題になっている「水素」だが、文部科学省は新たにポスターとして「一家に1枚 水素」を刊行した。

科学技術週間である4月18日~24日に全国の小中学校、高校、科学館、博物館などで配布する。公式サイトからダウンロードすることも可能。

ポスターでは、広い時空間にあまねく存在する水素を表現するとともに、未来の「水‐水素サイクル」を示し、全体を柔らかいイラストでまとめている。水素の流れを矢印で表し、宇宙、生命、物質、エネルギー、興味のあるどこから見ても読みごたえのある内容になっているそう。

併せて水素そのものについて、文部科学省は熱く語っている。原子番号1番で、水素は陽子1個、電子1個からできていて、最も簡素な構造をした元素、というところから語り起こす。さらに電子をやり取りしやすく、陽イオンや陰イオン、そして水素同士やほかの元素と結合して分子を作る性質も強調している。


また宇宙で最初にできた元素であり、水素は星間物質、恒星、時にエネルギーへと姿を変え、地球に生命をも誕生させたとする。

いたるところに水素があり、人間が利用している。体内では重量で3分の2を占める水となり、DNAやタンパク質、脂質等生体物質の材料として、またプロトン(H+)としても存在し、さまざまな生命活動をになっている。


物質材料でも表面の酸化保護、不純物除去などに水素を利用している。水素の変幻自在な性質を巧みに利用した機能性材料を作る研究も進んでいる。

水素社会という言葉も広まり、エネルギー媒体としても注目を集めている。燃料電池自動車や家庭用燃料電池(エネファーム)などが身近になりつつあり、二酸化炭素を排出しない利点があると期待が集まる一方、水を介した水素サイクルの実現には課題が多く残っているそう。


最後に2016年は英国の科学者、ヘンリー・キャベンディッシュが水素を発見して250年の節目の年だと、文科省は結んでいる。